研究支援施設

研究チーム紹介

SONIC研究(Septuagenarians, Octogenarians, Nonagenarians Investigation with Centenarians)

 

メンバー

プロジェクトリーダー:
副所長  高橋龍太郎
研究員:
遠藤玉夫副所長
石崎達郎研究部長、増井幸恵研究員(以上、福祉と生活ケア研究チーム)
稲垣宏樹研究員、粟田主一研究部長(以上、自立促進と介護予防研究チーム)
三浦ゆり研究副部長(老化機構研究チーム)
非常勤研究員:
小川まどか(福祉と生活ケア研究チーム)
他機関の研究者:
新井康通助教、高山美智代助教(以上、慶応義塾大学医学部)
高山緑准教授(慶応義塾大学理工学部)
呉田陽一講師(昭和大学教養部)
中川威助教、権藤恭之准教授(以上、大阪大学大学院人間科学研究科)
池邉一典講師,香川良介医員(大阪大学歯学部付属病院)
神出計教授、小黒亮輔特任助教(大阪大学大学院医学系研究科)

キーワード

縦断的研究、ゲノム疫学、健康長寿、超高齢者、百寿者、動脈硬化、老化関連疾患、口腔内疾患、well-being、網羅的遺伝子解析、口腔機能、口腔感覚、栄養摂取、認知機能、生活歴、心理的適応方略

主な研究

1. 前期高齢者から100歳以上高齢者までの高齢期全体の集団を対象とした、包括的な健康状態の経年変化とその関連要因に関する総合的研究
2.老化関連疾患ならびに健康長寿における関連遺伝子の検討
動脈硬化性疾患危険因子の経年的変化、生活習慣との関連の検討
3.高齢者の口腔機能・栄養摂取と健康長寿および精神的・身体的老化度との関連の検討
4.高齢者の認知機能および心理的well-beingの加齢変化とそれらに対する心理的適応方略との関連の検討

研究紹介

  1. 今後急増する80歳代、90歳代高齢者の健康維持、健康長寿達成の要因を明らかにするために、本プロジェクトでは前期高齢者から100歳以上高齢者までの高齢期全体の集団を対象とした縦断的研究を行います。本プロジェクトの特徴としては、①健康長寿達成の要因について、医学的側面、歯学的側面、運動学的側面、認知・心理学的側面からの包括的に検討すること、②特に、後期高齢者、超高齢者に注目していること、③調査地域の複数設けること(マルチサイト化)により、地域の特性やライフスタイルの影響を検討すること、などが挙げられます。
  2. 認知症や老人性虚弱、加齢性筋肉萎縮症、動脈硬化、口腔内疾患などの老化関連疾患の遺伝素因を明らかにします。DNAの多型解析やtotal RNAを用いた網羅的遺伝子(約4万遺伝子)の発現解析を行い、それぞれの老化関連疾患に関与が深いと思われる遺伝子を絞り込んでいきます。さらに、健康長寿の代表とも言える認知機能や身体機能が保たれている百寿者と、認知機能低下や虚弱や疾病により身体機能が低下したより若い高齢者で同様の解析を行い、健康長寿関連遺伝子を明らかにしていきます。
  3. 歯がよい人は本当に健康で長生きなのでしょうか。しかし、90歳、100歳といった本当の長生きと口腔機能や栄養摂取との関係はまだ明らかになっていません。そこで、咀嚼能力, 咬合力, 唾液分泌, 味覚, 口腔感覚などの口腔機能や摂取食品・栄養素について、90歳や100 歳以上の高齢者と70歳、80歳の高齢者を比較して長寿者の口腔機能の実態を明らかにしていきます。加えて、参加者の総合的な精神的・身体的老化度を算出し口腔機能との関係を検討する予定です。将来的には、縦断的調査により口腔機能・栄養摂取と健康長寿の因果関係を解明していきます。
  4. 高齢期の健康の維持には心の健康も重要です。高齢期には健康を損なったり、死別を経験したり身体的、社会的な喪失体験が増加します。そのような状況にもかかわらず高齢者は幸福感が高いことがわかってきました。この幸福感の高さは生涯にわたって続くのでしょうか。また、一見不幸とも見える状況の中で、どうして幸福感が高くなるのでしょうか。本研究では、長い高齢期の中で、幸福感を高めるためのこころの働きが状況に応じて変化していく様子を理的適応方略の発達的変化と考え、縦断的調査で検証していきます。

主要論文

  1. Benigni, A., Orisio, S., Noris, M., Iatropoulos, P., Castaldi, D., Kamide, K., Rakugi, H., Arai, Y., Todeschini, M., Ogliari. G., Imai, E., Gondo, Y., Hirose, N., Mari, D., and Remuzzi G. : Variations of the Angiotensin II type 1 receptor gene are associated with extreme human longevity. AGE(Dordr) 2012.
  2. Congrains, A., Kamide, K., Oguro., R, Yasuda, O., Miyata, K., Yamamoto, E., Kawai, T., Kusunoki, H., Yamamoto, H., Takeya, Y., Yamamoto, K., Onishi, Y., Sugimoto, K., Katsuya, T., Awata, N., Ikebe, K., Gondo, Y., Oike, Y., Ohishi, M., and Rakugi, H. : Genetic Variants at the 9p21 Locus Contribute to Atherosclerosis through Modulation of ANRIL and CDKN2A/B. Atherosclerosis 220:445-455, 2012.
  3. Gondo, Y : Longevity and successful ageing : implications from the oldest old and centenarians. Asian Journal of Gerontology and Geriatrics, 7(1), 39–43, 2012.
  4. Gondo, Y., Nakagawa, T., and Masui, Y. : A new concept of successful aging in the oldest-old−Development of gerotranscendence and its influence on the psychological well-being. Annual review of gerontology and geriatrics. ( Robine, J. M., Jagger, C. and Crimmins, E., Eds.), Springer. , New York. in press
  5. 中川 威、権藤恭之、増井幸恵、石岡良子、田渕恵、神出計、池邉一典、新井康通、高橋龍太郎 : 日本語版Valuation of Life(VOL)尺度の作成. 心理学研究, 印刷中
  6. 増井幸恵、中川威、権藤恭之、小川まどか、石岡良子、立平起子、池邉一典、神出計、新井康通、高橋龍太郎 : 日本版老年的超越質問紙改訂版の妥当性および信頼性の検討. 老年社会科学, 印刷中

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