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研究チーム紹介

自然科学系研究


遠藤玉夫 副所長

 老化学・老年学研究は、さまざまな生命現象に深く関与する学際的な研究領域です。今世紀初めにヒトゲノム情報が解読されました。その結果、遺伝子の基本構造が解明され生命現象の理解が進みました。しかしながら、遺伝子の働きはどのように制御されているか、遺伝子から作られる分子はどのように働くのか、などについて明らかにするためにはまだ相当な努力が必要です。さまざまな生命現象に深く関わる老化の謎を解き明かす事は、生命現象の根本的な理解を深めます。そしてこうした基礎研究の積み重ねが、老年病の克服など臨床応用への近道となります。60兆という多くの細胞によって作られている私たちの体がどのように老化し老年病を発症するのかを解き明かすことによって、都民の皆様の健康長寿の実現に向け努力します。
 そこで第二期中期計画に基づき、基盤研究(老化メカニズムと制御に関する研究)と老年病研究(重点医療に関する病因・病態・治療・予防の研究)を平成25年度から開始しました。前者については、老化機構研究チーム、老化制御研究チーム、老化脳神経科学研究チームが担当し、老化メカニズムを基盤的な研究によって明らかにし、老化プロセスを科学的根拠に基づき制御するための手段を開発することを目指します。後者については、老年病態研究チーム、老年病理学研究チーム、神経画像研究チームが担当し、高齢者に特有な疾患の発症機構や病態生理を明らかにし、センターの重点医療(血管病・高齢者がん・認知症)に関連する研究を推進し、早期診断・病態診断、さらに予防や治療法の開発など臨床応用への展開を図る予定です。また、高齢者ブレインバンク、高齢者バイオリソースセンターなどの研究基盤推進事業により、センターにおける研究や医療を支えるとともに他研究機関も含め多くの共同研究を実施し、老年学研究や医学の発展や高齢者の健康増進に貢献することを目指しています。

副所長 遠藤玉夫

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