地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター

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血管再生治療

高齢者への負担が少なく安全な治療をしています。

主にどんな症状の方が治療対象となりますか?

動脈硬化による第3趾(足の中指)潰瘍

動脈硬化によって足の血管が詰まる「閉塞性動脈硬化症(ASO)」の方です。潰瘍や壊疽(えそ)に至る血管の疾患で、放置すれば足の切断を余儀なくされる場合もあります。

また、足の動脈が細くなり歩いて数分でふくらはぎが痛くなったり(間欠性跛行かんけつせいはこう)、安静にしていても痛くなる(安静時痛)方も対象ですので、是非ご相談ください。

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どんな治療をしているのでしょうか?

下肢にEPCを注射し、新しい血管を作る

再生医療には、臓器や組織のもとになる「幹(かん)細胞」という骨髄(骨の内部にある組織)に含まれている特殊な細胞が使われます。その中でも、血管のもとになる内皮前駆細胞(EPC)は、骨髄の他に体内を流れる末梢血のなかにも存在します。

当センターでは、このEPCを静脈血より集めて採取し(末梢血法)、これを更に濃縮し、症状のある足に移植しています。

※再生医療とは
傷んだ臓器や組織(血管、心臓、肝臓、神経など)を細胞や遺伝子を使って文字どおり再生させる治療で、これまでのお薬や外科の治療では出来なかった病気への先進医療です。

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高齢者への負担はないのですか?

当院の治療は、患者の負担が非常に少なく安全です。

内皮前駆細胞(EPC)を骨髄から採取する方法(骨髄法)は全身麻酔を行い、採血量が600mlと多く、高齢者には負担が大きなものとなっています。一方、当院ではEPCを骨髄ではなく静脈血から採取しているため(末梢血法)、患者の負担は極めて少なく、高齢者でも安全な治療を受けることができます。

また、骨髄法では、EPCをたくさん採取するため、白血球を増加させる薬(G-CSF)を使います。一方、当院では、閉塞性動脈硬化症(ASO)の高齢者に脳梗塞や心筋梗塞を誘発することがあるため、G-CSFを使いません。より安全な治療を心がけております。

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治療実績はどのくらいありますか?

当院では平成16年8月から血管再生治療を開始しています。これまで24人の高齢者の方に治療を行い、有効率は約80%と非常によい成績です(平成22年4月現在)。このような高齢者の治療成績をもとに、東京社会保険事務局に先進医療として届出を行い、平成19年10月1日に先進医療として受理されました。


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2011.7.11