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呼吸器内科
診療科の概要と特徴
呼吸器内科では気管支・肺、胸腔、縦隔、肺血管系の疾患を扱います。診療スタッフ6名(全員が日本内科学会認定医)中5名が呼吸器学会専門医、2名が総合内科専門医の資格を有し、質の高い医療の提供に努めています。
- 当然のことですが、疾患だけを診るのではなく患者さんの状態やご希望を考慮したうえで検査、治療をするように心がけています。
- 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の自己管理を基本としたきめ細かい教育・指導を中心とした治療を行っています。
- 慢性呼吸不全に対する在宅酸素療法(HOT)を地域医療連携の重点テーマとして取り組んでいます。
- 慢性II型呼吸不全に対する在宅非侵襲的陽圧換気療法(NPPV、鼻マスク式人工呼吸)も症例を選んで実施しています。
- 高齢者肺炎の救命救急的治療を行っています。
- 間質性肺炎、COPD、肺結核後遺症、その他の原因による重症呼吸不全の治療を呼吸集中治療室(RCU)で行っています。
- 肺癌に対して分子標的治療(イレッサなど)、定位照射、縮小手術など比較的負担の少ない治療を、症例を選んで実施しています。
- 手術の必要な肺癌、縦隔腫瘍、気胸などは、大学病院等と連携をとって迅速に対応しています。開胸術に比べ負担の少ない胸腔鏡による手術が主体ですからご高齢の方でも安心して手術が受けられます。
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診療科で取扱う疾患
- 閉塞性肺疾患:喘息、COPD(肺気腫、慢性気管支炎)、細気管支炎など
- 拘束性肺疾患:間質性肺炎、肺結核後遺症など
- 肺感染症:急性肺炎、急性気管支炎、非結核性肺好酸菌症、肺アスペルギルス症、胸膜炎など。肺結核の診断・治療もしますが、排菌のある場合は当院に入院や通院ができないため専門病院に紹介します。
- 肺癌、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫など
- アレルギー性肺疾患:過敏性肺炎、好酸球性肺炎、サルコイドージスなど
- 胸水、気胸の診断と治療
- 急性呼吸不全、慢性呼吸不全に対する呼吸管理
- 睡眠時無呼吸症候群
- 肺循環疾患:肺血栓塞栓症、肺高血圧など
- その他、呼吸器疾患全般の診断、治療など
- 気管支鏡検査、呼吸機能検査、各種画像検査、薬剤吸入指導、禁煙指導など適宜行っています。
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診療スタッフ紹介
- 常勤医
高橋英気部長、望月英明副部長、野口寿行、津田泰成、山崎万里子、河手絵理子
- 非常勤医
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部長・副部長紹介
高橋英気(たかはし・ひでき)
呼吸器内科部長
| 卒業年次 |
昭和52年 |
| 専門 |
呼吸器疾患全般 |
| 資格 |
- 内科学会総合専門医
- 呼吸器学会認定専門医・指導医
- 暫定がん治療指導医
|
望月英明(もちづき・ひであき)
呼吸器内科副部長
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主な疾患の患者数と検査・手術・治療件数など
主要疾患と入院患者数(平成21年度)
| |
疾 患 名 |
人数(人) |
| 1 |
肺がん |
297 |
| 2 |
肺炎 |
120 |
| 3 |
COPD |
116 |
| 4 |
肺結核後遺症 |
37 |
| 5 |
間質性肺炎 |
94 |
| 6 |
胸水/気胸 |
23 |
| 7 |
喘息 |
29 |
| 8 |
その他 |
57 |
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疾患診療方針概要
- 肺癌:当院で診断する肺癌患者さんの平均年齢は約80歳です。現在ガイドラインなどに載っている肺癌の標準的治療法は70歳以下の患者さんのデータに基づいて作成されているため、80歳以上の患者さんにそのまま単純に当てはめることはできません。当院では患者さんの元気さ、他の余病の有無、ご本人・ご家族のご希望などを考慮し、患者さんとよく話し合った上で検査や治療をすすめています。例えば、80歳以上でもお元気で、心臓や肺の働きが十分であれば手術ができます。また肺小細胞癌では80歳以上で、少し状態が悪くても抗がん剤治療や放射線治療により十分な治療効果が見込めます。
最近は肺癌細胞の遺伝子検査に基づいた分子標的治療(多くの場合飲み薬です)や、臨床病気I期の非小細胞癌に対する定位照射(放射線治療の一種)や縮小手術など高齢者でも十分耐えられる治療法も施行しています。分子標的治療や定位照射は90歳以上でも行う場合があります。高齢だからという理由のみで肺癌の治療をあきらめる時代ではなくなってきています。
- COPD:COPDの治療の基本は禁煙です。残念ながら当院は施設基準に合格しないため(院内に喫煙所あり)禁煙外来は開設されていませんが、スタッフによる禁煙指導は熱心に行っています。COPDの薬物治療は気管支拡張薬や副腎皮質ホルモンの吸入が主体になりますが、ご高齢の患者さんには吸入のし方が少しむずかしい場合があります。そのため新しく吸入治療をはじめる場合は、スタッフが15−30分かけて吸入のし方を教えています。2回目に受診した際にうまく吸入できているか確認し、必要であれば再指導をします。かぜなどで急に苦しくなった時(急性増悪といいます)には、入院治療を含めて迅速に対応できる態勢をとっています。
- 喘息:喘息の基本的な治療も気管支拡張薬や副腎皮質ホルモンの吸入ですが、前述のようにきめの細かい指導を行い、発作が強いときには迅速な入院受け入れ態勢を整えています。
- 間質性肺炎:薬剤性肺炎、過敏性肺臓炎などアレルギー性機序がはっきりしている場合は抗原からの隔離や副腎皮質ホルモン内服・注射など迅速に対応しています。リウマチなど膠原病に合併した間質性肺炎には、当院膠原病内科と連携して対応しています。原因のはっきりしない間質性肺炎に対する治療法は残念ながら確立されてはいませんが、急性増悪時は入院のうえ副腎皮質ホルモン注射や呼吸管理など迅速に対応しています。
- 肺炎:当院に入院する肺炎患者さんの平均年齢は約80歳で、約半数は誤嚥性肺炎です。高齢者では基礎体力が低下していたり、心臓・腎臓・肺などに合併症をお持ちの方が多いため肺炎でお亡くなりになる患者さんは多いといわれ、それだけに迅速な対応が必要です。当院では入院の受け入れ、抗生剤の選択、呼吸管理など総合的に対応しています。
- 在宅酸素療法:当科で数年前より取り組んでいる在宅酸素療法(HOT)地域連携パスについて紹介します。
かかりつけ医の皆様よりHOT適応患者をご紹介いただき、当院でHOTの指導・導入後、地域医療機関診療所パスを用いながらフォローしていただくシステムです。高齢者ではせっかくHOTを導入しても有効にお使いになれない患者が少なからずいらっしゃいます。定期的に病状、酸素流量、機器の取り扱い、呼吸法などの項目をチェックすることにより、問題点を早期に発見し対処することが出来ます。また急性増悪の際は最優先で入院を受け入れる体制を整えております。HOT患者を先生方と協力して診療させていただくことを願っております。また慢性II型呼吸不全に対する在宅非侵襲的陽圧換気療法(NPPV、鼻マスク式人工呼吸)も症例を選んで実施しています。
