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臨床工学科

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28年度の新規業務

1.植込式補助人工心臓管理業務

補助人工心臓(VAS)には、血液ポンプを体内に植込むタイプ(植込式)と、体外に出ているタイプ(体外式)があります。当センターでの体外式についての手術・管理業務についての対応は行っていましたが、今年度より植込式の補助人工心臓手術及び、管理業務を行うこととなりました。臨床工学技士は植込前から患者様に対し、教育や機器の管理、精神面のサポートを行っていきます。

【Heart Mate II®植込型補助人工心臓】

【Jarvik2000®植込型補助人工心臓】

2.骨髄移植における骨髄濃縮業務

骨髄濃縮法は、ドナーや患者から採取された骨髄液中の単核球を採取し、赤血球や血漿を除去する方法です。臨床工学技士は採取された骨髄液を、遠心型血液成分分離装置を用い、医師の指示の下操作し、必要な成分の採取を行います。

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臨床工学科が携わる業務について

1.血液浄化業務

透析センター
透析センターでは16床+隔離1床の計17床で入院透析・外来透析を行っております。
個人用透析監視装置6台(内2台がHDFが可能)、多人数用透析監視装置が11台(内2台でOHDF可能)あり、月・水・金は2クール 火・木・土は1クール施行しています。
そのほかの血液浄化としてPE、CART、G-CAP、LDLなどの治療も行っております。
臨床工学技士は機器の準備、穿刺、患者管理、返血、装置の保守、水質管理等を行い、患者様が安全な治療が受けられるように従事しています。

【透析開始時】

【透析回路の準備中】

2.手術室・ハイブリット室・ICU業務・血管撮影室業務

手術室での開心術
医師、看護師、臨床工学技士が連携し、虚血性疾患、弁膜疾患、胸部大動脈疾患、腹部大動脈疾患などの手術を行っています。臨床工学技士は医師の指示の下、人工心肺装置・心筋保護液の操作・記録・管理等を行います。

手術室内の医療機器管理
手術室内の医療機器点検、及びトラブル対応を行っています。

補助人工心臓手術
体外式補助人工心臓手術への人工心肺装置の操作・記録・管理や、補助人工心臓装置の準備・操作を行っております。

セルセーバー(回収式自己血輸血)の準備・操作
心臓外科や外科・整形の手術の際、術野の出血した血液を吸引し貯血し、貯めた血液を遠心分離にかけ濃縮・洗浄させた後、回収します。バックに回収された濃縮血液は患者様に輸血されます。

ハイブリット室でのサポート業務

ハイブリット室では補助人工心臓管理者の離脱検査や、TEVAR(ステントグラフト内挿術)などに対し、ポリグラフの操作や、治療中の補助業務を行っています。

【OP室での人工心肺装置操作と記録】

【ハイブリット室での治療補助】

ICU業務

ICU内では補助循環・体外式補助人工心臓管理や血液浄化・呼吸器管理を行っています。
その他のME機器の操作やトラブルに迅速に対応できるよう従事しています。

【体外式補助人工心臓装着患者のリハビリ補助】

【ICUでの血液浄化治療】

血管撮影室内での心臓カテーテル検査・治療

X線透視下で、手首または足の付け根の動脈からカテーテルを挿入、造影剤を使用しながら冠動脈の検査を行い、疾患が認められた場合、balloonで拡張、Stentを留置し血流を改善させる治療「冠動脈インターベンション」を行います。 臨床工学技士は、患者様の状態をモニタリングしながら、治療に必要な画像診断装置の操作や検査時の圧の測定を行います。

【血管撮影室でのポリグラフ操作と記録】

【IVUS操作】

体外式ペースメーカー時のサポート業務
血管撮影室での体外式ペースメーカーを挿入する際に、医師の指示の下、臨床工学技士が刺激様式(MODE)心拍数(RATE)・感度(SENSE)・刺激の強さ(OUTPUT)設定を行っています。

3.MEセンター業務

医療機器管理業務
中央管理機器を、データベースソフトを使いながら、購入・貸出・返却・点検・修理・廃棄管理をおこなっています。代表的な管理医療機器は、人工呼吸器・輸液ポンプ・シリンジポンプ・除細動器・AED・ベットサイドモニター・セントラルモニター・肺塞栓予防用空気圧式機器・褥瘡予防用エアーマット・超音波式ネブライザー・低圧持続吸引装置・褥瘡吸引装置・体動感知式ナースコールなどです。
さらに、輸液ポンプ・シリンジポンプ・一部の人工呼吸器・除細動器・AEDについては臨床工学技士が、保守点検も行っています。

院外搬送対応
人工呼吸器が付いた患者様が転院される際に、携帯型人工呼吸器を用いて、医師とともに救急車や、民間救急に同乗し、安全に転院が出来るように機器管理を行っています。

院内修理対応

医療機器にかかわらず、院内で発生する修理についてMEセンターで一元管理を行っており、臨床工学技士が病棟出張も行い様々な修理品について対応しています。修理不能の際にも事務と連携し、迅速な院外修理対応をサポートしたり、機器の更新の必要性を提案することで、院内の適正管理に貢献しています。

【人工呼吸器の点検】

【病棟用血圧計の修理点検中】

医療機器トラブル対応
日中については、MEセンターに一報が入り、対応を行います。夜間の医療機器トラブルに対しては、オンコール体制で対応しています。

呼吸器管理業務
ICUや病棟での呼吸器管理の為、1日1回呼吸器ラウンドを行い、呼吸器設定の確認や回路交換、適正な使用状況かを点検しております。

【呼吸器ラウンド中】

持込呼吸器の呼吸器管理
在宅で使用している呼吸器を入院時に持ち込み使用される方もいる為、入院中の呼吸器管理や入院病棟に対し、事前に勉強会を行い、スタッフ全体で安全に呼吸器管理ができるように取り組んでいます。

4.特殊業務

ラジオ波焼却術

ラジオ波焼灼術は、肝臓がんを死滅させるために行なわれる治療です。ラジオ波とは、AMラジオなどの周波数に近い周波数約450キロヘルツの高周波のことで、他の医療機器(電気メスなど)に使用される高周波と同じものです。超音波装置で観察しながら皮膚から肝臓内に挿入する方法(経皮的ラジオ波焼灼術)を用い、臨床工学技士はラジオ波装置を医師の指示の下、操作します。

幹細胞採取(血管再生・末梢血幹細胞)

血管再生の際には、潰瘍治癒を目的に、自己の末梢血から血液成分分離装置を操作し、単核球リンパ球(CD34陽性細胞)の採取を行い、その日のうちに手術室にて患部に処理した細胞を筋注します。
末梢血幹細胞採取では、末梢血液中の造血幹細胞を造血因子(G-CSF)を使用し、一過性に著明に増加させた時期に合わせて血液成分分離装置を用いて単核球採取を行うとこで、末梢血幹細胞移植が可能となります。適応疾患は、白血病や再生不良性貧血等です。
臨床工学技士は、遠心型血液成分分離装置を医師の指示の下操作し、適正な成分の採取を行っています。

【機器の準備中】

【採取中の様子】

和温療法

和温療法は60℃に設定した遠赤外線乾式サウナ治療室で全身を15分間温め、サウナ後さらに30分間の安静保温を行い、終了後は発汗に見合う水分を補給する治療法であり、当センターでは入院中の慢性心不全の患者様に対し、医師の指示の下、臨床工学技士が安全に治療が行えるようにサポートを行います。

【和温治療器】

【保温治療中の様子】

院内医療機器についての勉強会

院内の医療機器の関わる勉強会の要望があれば、少人数であっても対応しております。
当院の現存機器や、新規医療機器の購入時、在宅人工呼吸器患者の入院に対してなど、多職種スタッフへ臨床工学技士が勉強会を行い、院内の安全管理の向上を図っています。

  • 27年度勉強会回数72回

【看護師に対して除細動器勉強会】

【ICUにおけるPCPS勉強会】

5.その他

当直業務・オンコール対応
開心術日・補助循環時・急性期の補助人工心臓管理時には体外循環ができるスタッフが当直を行っています。また当直以外の夜間・日曜日は機器トラブルや血液浄化対応及び心臓外科関連業務についてオンコール体制で対応しています。

部内研修
臨床工学技士が扱う生命維持管理装置他、医療機器の管理・操作等行うには専門性の高い知識と技術の向上が求められるため、スタッフに対しての、院内研修、認定取得のための院外研修や学会発表に積極的に参加させています。

26年度学会発表
第59回 日本透析医学会学術集会 (ポスター)神戸 2014年6月15日
若杉 卓矢:「施設老朽化による移転の事前、事後の問題点」
第43回 人工心臓と補助循環懇話会 熱海 2015年 2月20日
小澤 直人:「全身麻酔導入時における体外式カウンターパルセーションの有用性」

27年度学会発表
第60回 日本透析医学会学術集会 横浜 2015年6月10日
梶 真悠子:「バスキュラ―アクセスカテーテル12Fr・8Frにおける再循環率の比較」
第21回日本臨床補助人工心臓研究会学術集会 2015年11月19日
本田 博一:「拍動型両心補助人工心臓に人工肺を組み込んだ1症例の経験」
第11回 東京都病院学会 東京2016年2月28日
日野 幸緒:「修理一元化による機器のダウンタイム短縮および修理コスト削減」
第44回 人工心臓と補助循環懇話会 松島 2016年 3月4日
村野井 一樹:「ABIOMED社製補助人工心臓AB5000PortableDriverの使用経験」

28年度学会発表
第61回 日本透析医学会学術集会 大阪 2016年6月10日
和田 智至:「バスキュラーアクセスカテーテル(VAカテーテル)における順接続、逆接続の再循環率の比較」

臨床実習生受け入れ状況
東京工科大学 臨床工学科
日本医療科学大学 臨床工学科

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担当医師

臨床工学科部長、麻酔科部長(兼務) 小倉 信 おぐら まこと

卒業年次 昭和57年
専門
資格

次席 臨床工学技士 高岡 祐子 たかおか ゆうこ

卒業年次
専門 臨床工学技士
資格 透析技術認定士

次席 臨床工学技士 石井 正晃 いしい まさあき

卒業年次
専門 臨床工学技士
資格 体外循環技術認定士
補助人工心臓管理認定士
3学会合同呼吸療法認定士

主任 臨床工学技士 本田 博一 ほんだ ひろかず

卒業年次
専門 臨床工学技士
資格 体外循環技術認定士
補助人工心臓管理認定士
3学会合同呼吸療法認定士

主事 臨床工学技士

新谷 剛(しんたに つよし)  若杉 卓也(わかすぎ たくや)  和田 智至(わだ ともゆき)  小澤 直人(おざわ なおと)  村野井 一樹(むらのい かずき)  柴村 真希(しばむら まき)  梶 真悠子(かじ まゆこ)  小川 将太郎(おがわ しょうたろう)  菅原 美希(すがわら みき)  玉田 史織(たまだ しおり)  佐藤 優(さとう ゆう) 

非常勤 臨床工学技士

吉田 誠徳(よしだ しげのり) 

認定資格取得者

透析技術認定士 6名
3学会合同呼吸療法認定士 6名
体外循環技術認定士 4名
人工心臓管理技術認定士 4名

臨床工学科常勤スタッフ

診療を支える部門

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