社会参加と地域保健研究チーム（ヘルシーエイジングと地域保健研究）の清野諭研究員が、Geriatrics & Gerontology Internationalの「Best Article Award 2017（優秀論文賞）」を受賞しました。本賞は、2017年に日本老年医学会の英文誌「Geriatrics & Gerontology International」に掲載された論文の中から授与される賞で、第60回日本老年医学会学術集会にて表彰されました。

受賞論文

Effects of a multifactorial intervention comprising resistance exercise, nutritional, and psychosocial programs on frailty and functional health in community-dwelling older adults: a randomized, controlled, crossover trial

（レジスタンス運動、栄養、心理・社会プログラムから成る複合介入が地域在住高齢者のフレイルと機能的健康度に及ぼす影響：ランダム化クロスオーバー比較試験）

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/ggi.13016

著者

Satoshi Seino, Mariko Nishi, Hiroshi Murayama, Miki Narita, Yuri Yokoyama, Yu Nofuji, Yu Taniguchi, Hidenori Amano, Akihiko Kitamura, Shoji Shinkai

論文内容

1）週2回のレジスタンス運動と、多様な食品（特にたんぱく質）摂取、参加者間のグループワークを組み合わせた複合的なプログラムによって、フレイル（虚弱）の低減と心身機能の向上が確認されたこと、2）その効果は少なくとも3カ月後まで持続していたこと、を報告しました。習慣的な運動実践、多様な栄養素摂取、活発な外出・社会参加の要素を生活に取り入れることで、フレイルの改善が可能となることを示しました。