内視鏡科

特徴

内視鏡科では消化器内科・外科と連携して消化器疾患に対する診断と治療を行います。上部消化管(食道・胃・十二指腸)、大腸、胆膵疾患に対し内視鏡治療を行います。豊富な経験を生かして専門性の高い内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)なども行っていきます。

  • 早期の食道癌、胃癌、大腸癌や巨大ポリープに対し内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行います。
  • 胆道・膵臓疾患の診断と治療を行います。
  • 縦隔・後腹膜腫瘍(リンパ節腫大など)に対してEUS-FNAにより確定診断を行います。
  • 慢性膵炎や膵癌による難治性疼痛に対して超音波内視鏡下腹腔神経叢ブロック術(EUS-CPB/CPN)を行います。

疾患診療方針概要

  • 早期食道癌・早期胃癌・早期大腸癌
    通常内視鏡やNBI内視鏡による範囲診断と超音波内視鏡による進達度診断を行います。内視鏡で切除可能と判断されれば、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)での根治切除を行います。2cm程度の病変だと15分ほどで切除可能ですので高齢者にも優しい治療です。

    早期食道癌・早期胃癌・早期大腸癌
    早期食道癌・早期胃癌・早期大腸癌

    食道ESD症例:70歳代 男性 食道癌 6cmの病変を73分で一括切除
    食道ESD症例:70歳代 男性 食道癌 6cmの病変を73分で一括切除

    胃ESD症例:90歳代 女性 胃癌 5cmの病変を37分で一括切除
    胃ESD症例:90歳代 女性 胃癌 5cmの病変を37分で一括切除

    食道ESD症例:70歳代 男性 食道癌 6cmの病変を73分で一括切除
    食道ESD症例:70歳代 男性 食道癌 6cmの病変を73分で一括切除

  • 進行癌に伴う消化管狭窄に対するステント留置術

癌の進行に伴い通貨障害を来した消化管(食道、胃、十二指腸、大腸)に消化管ステントを留置して、消化管の閉塞を解除します。内視鏡を用いて施行でき、従来の外科手術と比較し身体的負担の少ない治療です。

  • 胆管炎・総胆管結石・閉塞性黄疸の内視鏡治療
    内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を行い結石除去や胆道ドレナージ術、ステント留置術を行います。総胆管結石除去に対しては内視鏡的乳頭切開術(EST)、内視鏡的乳頭大口径バルーン拡張術(EPLBD)を行い、大結石も除去可能です。

    症例2:80歳代 女性 総胆管結石胆管炎 EST後に内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD) 施行し、結石破砕せず一括除去
    症例1:80歳代 女性 総胆管結石 乳頭切開(EST)後に6個の結石除去

    症例3:70歳代 女性 膵癌による閉塞性黄疸でプラスティックステント(PS)2本留置中 PS抜去しEST後に金属ステント(EMS)留置
    症例2:80歳代 女性 総胆管結石胆管炎 EST後に内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)
    施行し、結石破砕せず一括除去

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    症例3:70歳代 女性 膵癌による閉塞性黄疸でプラスティックステント(PS)2本留置中
    PS抜去しEST後に金属ステント(EMS)留置

  • 膵腫瘍、縦隔腫瘍、後腹膜腫瘍、胃粘膜下腫瘍(SMT)に対するEUS-FNA
    超音波内視鏡を用いて膵臓や縦隔・後腹膜の病変を確認し、超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)で確定診断をつけます。良悪性の診断や悪性リンパ腫の診断などに有用です。縦隔のリンパ節も安全に穿刺可能です。

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    症例1:60歳代 女性 膵頭部16mm大の腫瘍 EUS-FNAにて膵癌の確定診断

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    症例2:60歳代 男性 縦隔リンパ節腫大 EUS-FNAにて扁平上皮癌の確定診断

  • 癌性疼痛に対する超音波内視鏡下腹腔神経叢ブロック術/破壊術(EUS-CPB/EUS-CPN)
    膵癌などによる癌性疼痛の場合、超音波内視鏡を用いて経胃的に腹腔神経叢を確認し、麻酔薬とエタノールを注入して疼痛の緩和を行います。

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    超音波内視鏡ガイド下の癌性疼痛に対する腹腔神経叢ブロック術(EUS-CPN)の様子

  • 超音波内視鏡下ランデブーERCP(EUS-rendezvous ERCP)
    ERCP困難症例に対しては、EUSを用いて胃から総胆管を穿刺し、総胆管を造影後にガイドワイヤーを乳頭へ誘導したあとにERCPを行うランデブーERCPを行っています。これにより、ERCPが難しくても採石や減黄ができるために、経皮的胆道ドレナージ術(PTCD)を回避できるようになりました。

    症例:80歳代 女性 総胆管結石 超音波内視鏡下ランデブーERCPにて総胆管を穿刺し採石術に成功
    症例:80歳代 女性 総胆管結石 超音波内視鏡下ランデブーERCPにて総胆管を穿刺し採石術に成功

  • 超音波内視鏡を用いた膵仮性嚢胞ドレナージ術
    急性膵炎後の巨大膵仮性嚢胞に対して、超音波内視鏡(EUS)を用いた最新のinterventional EUSとして、超音波内視鏡下嚢胞ドレナージ術(EUS-guided cyst drainage)で、開腹せずに膵仮性嚢胞のドレナージ術を行い、胃と嚢胞を繋いでプラスティックステントを留置します。他院からの紹介・転院も受け付けています。

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    症例:80歳代 男性 仮性膵嚢胞 超音波内視鏡下嚢胞ドレナージ術(EUS-guided cyst drainage)

  • 治療内視鏡年間件数

年間ESD件数.png

年間ERCP件数.png

主な対象疾患(治療実績)

  • 消化器疾患一般 特に治療内視鏡の適応となるもの
    特に、ESD(食道・胃・大腸)やEUS-FNAを得意としています。

スタッフ紹介

内視鏡科部長

西村 誠

にしむら まこと

出身大学自治医科大学
卒業年次平成9年
専門消化器内視鏡 特に治療内視鏡(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD、超音波内視鏡下穿刺術:EUS-FNA、超音波内視鏡下腹腔神経叢ブロック術:EUS-CPB/CPN)
担当外来/担当診療科内視鏡科/消化器内科
資格日本内科学会総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
厚生労働省臨床修練指導医
日本消化器内視鏡学会関東支部会評議員
日本消化器内視鏡学会学術評議員
慶應義塾大学医学部腫瘍センター非常勤講師
コーネル大学医学部准教授
ニューヨーク州医師免許
コメント最新の治療内視鏡を安全に行ってまいります。

内視鏡科専門医長

松川 美保

まつかわ みほ

出身大学群馬大学
卒業年次平成18年
専門内視鏡科
担当外来/担当診療科消化器内科/内視鏡科
資格日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本内視鏡学会専門医
総合内科専門医
コメント胆膵内視鏡治療を中心に幅広く内視鏡に携わっています。高齢者の方でも安心して治療を受けられるように努めます。
非常勤医
  • 倉岡 賢輔(くらおか けんすけ)
  • 宮下 薫(みやした かおる)
  • 福田 久(ふくだ ひさし)
  • 小田島 慎也(こだしま しんや)