当センターは、高齢者の心身の特性に応じた適切な医療の提供、臨床と研究の連携、高齢者のQOLを維持・向上させるための研究を通じて、高齢者健康増進、健康長寿の実現を目指し、大都市東京における超高齢社会の都市モデルの創造の一翼を担うことを理念としております。
医療では、とくに認知症や血管病、がん、糖尿病治療に重点を置いています。また地域医療支援病院、救急指定病院として地域住民の方々への医療サービスを提供しています。研究では、高齢者の健康維持や老化・老年病の予防・診断法の開発等の研究を支える観点から老化のメカニズムや老化制御などの基盤的な研究を実施するとともに、高齢者の健康長寿と福祉に関して、疾病予防や介護予防等の視点から、疫学調査や社会調査などによる社会科学的な研究を実施しています。
すべての人の健康と福祉を推進するという大きな目標に対して、これからも取り組んで参ります。
東京都における公的機関として高齢者の健康増進や自立した生活の継続に向けた研究を推進し、成果の普及・還元に努めています。
国内外の学会、公開講座での研究成果の普及・還元だけでなく、新たに健康長寿医療研修センターを立ち上げ、医療従事者向けの研修会や講習会を行って参ります。
また臨床研修医、看護師等の国家資格取得後の教育のほか、医学部生、看護学生等の実習教育の受け入れも行っております。
当センターでは、勤務医及び看護師の負担軽減対策委員会を設置し、医師及び看護師の負担の軽減及び処遇の改善のため、負担軽減計画に基づき、様々な取組みを行っています。
タスクシフトだけでなく、勤務体制や環境の整備にも努め、医療従事者が健康を維持出来るよう取り組んでおります。医療従事者の労働環境を改善すれば医療の質の向上にもつながります。
また当センターでは、障害者雇用を積極的に行っております。採用に際しては平等かつ公平な対応をしております。
当センターでは、ハラスメント行為を防ぐために就業規則へ定めており、具体的な取り組みとして、ハラスメントの防止に関する要綱に基づき「ハラスメント相談窓口」を設置しています。より相談しやすくするために、内部相談窓口だけでなく外部相談窓口も設けています。