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先輩からのメッセージ

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高齢者のフィジカルアセスメント研修を行いました。

2025年10月01日

9月1日(月)は、当センターで開講している高齢者看護エキスパート研修の日でした。

この日は、「高齢者のフィジカルアセスメント」について、クリティカルケア認定看護師から講義を受け、事例検討を行いました。

 

高齢者には特有の変化があります。今起こっている変化が、高齢者としての正常な変化であることもあります。

 

この研修は「高齢者にとって何が正常で何が異常か」を理解し、さらに「高齢者の体の中で何が起こっているのか」を学べる研修でした。

 

公開講座だったので、高齢者のフィジカルアセスメントを学ぶために研修生以外の聴講生も参加しました。

  • クリティカルケア認定看護師のわかりやすい講義です。

  • 起きている事象から、何を疑い関連する症状と行うケアや対策を考える、という一連のプロセスを進めていきます。

  • 定時された事例をもとに、グループで意見を交換します。グループで検討すると自分では気が付かないことも見えて学びが深まります。

災害看護研修で机上訓練を行いました。

2025年09月02日

全レベル対象の研修として行った『災害看護』の第2回の様子をお知らせします。

 

第1回の研修では昨年同様に、空気応用担架を用いて人を移送する訓練を行いました。

第2回の今回は、自分の身の守り方の講義のあと、《災害時の情報収集・伝達》という演習を机上訓練として行いました。

 

講義の中で「震度6強という揺れの大きい地震が発生した際に、まず一番最初に何をしますか」ということを考えてみました。

普段私たちは、揺れを感じた時すぐに患者さんの様子を確認しに行きます。

でも自分が立っているのもままならないような大きな揺れの際には、身動きが取れず怖さも感じます。

このような時まず一番最初に行うことは、”自分の身を守る”ということを全員で確認しました。

 

また、人間は災害で逃げ遅れることがあり、そこにどのような心理が働いているのか、それを知ることで逃げ遅れないように意識できることも学びました。

 

いつ来るかわからない災害、日ごろからの訓練がとても大切であることを改めて感じる研修でした。

 

日本赤十字社が作成した動画も視聴し、人間の特性を理解しつつ自分たちがとるべき行動を演習という形で確認しました。

  • 講義では、発災カレンダーや

  • 日本赤十字社が作成している「不安が見えなくなるメガネ」という動画を視聴して、人間の特性”自分は大丈夫”や”みんなと一緒だから大丈夫”という感情が逃げ遅れを引き起こすことを学びました。

東京都看護師認知症対応力向上研修Ⅰ を当センターで開催しました

2025年07月22日

東京都主催の「認知症対応力向上研修Ⅰ」を7月18日に当センターで開催しました。

 

この研修は、《急性期医療に関わる一般病棟の看護師等に対し、入院から退院後の在宅生活まで視野にいれた認知症ケアについての知識等を学ぶための研修を実施することにより、認知症のある人が病院で治療を受けることと、退院後にもとの生活に戻ることができることを促進すること》を目的としています。

当センターでは、東京都の二次保健医療圏域の中の区西北部の看護職が受講します。

今回の参加者は、70名でした。

 

研修では、ハッとすることがたくさんあります。

認知症のある患者さんに対して、自分でも知らず知らずのうちに”勝手な思い込み”をしていることに気がつきます。

 

認知症があってもなくても人としての尊厳が守られ、安心して入院生活を過ごせるように、私たち医療者がその垣根を作らずに患者さんの声を聴くことの大切さを学べる研修です。

 

 

  • 当センターの認知症看護認定看護師や、老人看護専門看護師も演習リーダー・サポータを務めて、参加者が意見を出しやすい和やかな雰囲気のなかで研修を進めています。

  • 皆さん、事前にE-ラーニングで学びを得てから参加しています。

  • グループになって意見交換をするため、自分の考えだけでなくいろんな人の意見を聞いて学びが深まります。

新人看護師の臨床研修風景です♪

2025年06月16日

4月1日に入職した新人看護師の、現在までの研修についてご紹介します。

 

4月は配属前に、安全・感染・電子カルテ記録などの基本的な知識・技術を学ぶ研修を行います。

その後ローテーション研修(体験研修)を行い、新人看護師の希望(第3希望まで)を参考に配属部署を決めます。

その後も日々の業務に必要な知識・技術について、集合研修を組んでいます。

 

研修は、認定看護師など専門知識を有する方から直接教わるため、実践的な学びがあります。

 

参加した新人看護師の声を少し紹介しますね。

【感染管理の研修】

「あまり菌が付着していないだろうと思っていたステートが、実は受話器よりも汚染されているということがとても印象的でした」

 

【摂食・嚥下障害看護の研修】

「とろみ剤やスライスゼリーの演習では、実際に口にすることで適切な形態がどれか、使用量の調整が重要であると体感でき、今後のケアに役立つと思いました」

 

【急変時対応の研修】

「急変は初期対応が鍵となり、異常の早期発見に努めていく必要があると感じました。今後も定期的に手順の確認を怠らずにしていきたいと思います」

 

新人看護師が安心して業務や看護実践が行えるようにするため、研修もいろいろと工夫しています!

  • 「医療安全Ⅰ」では、患者照合~ダブルチェックの実際~や、防護用具着脱・N95マスク着脱の演習を行いました。講義は認定看護師が行いますが、演習では病棟から先輩看護師も演習補助者としてサポートしています。

  • 「ME機器管理」では、実際に輸液ポンプやシリンジポンプ、酸素ボンベ、ベッドサイドモニター、AEDに触れて確認できる研修です。病棟で行う業務がイメージできます。

  • 「摂食・嚥下障害看護」では、適切な食事介助の方法や、とろみ水やスライスゼリーの作り方を学びます。様々な形態の食事を実際に見て触れて硬さの違いなども学びます。

  • 夜勤が始まる前には、「夜勤導入オリエンテーション」「急変時対応」「静脈採血」などの演習も行います。「急変時対応の基礎」の演習ではマネキンで1分間に100~120回の胸骨圧迫を体験します。

今年も開催しました「看護の日のイベント」

2025年06月01日

当センターでは、毎年5月12日の看護の日にちなんで、イベントを開催しています。

今年は少し遅めの5月23日に開催し、2階外来エリアで4つの体験ブースを作りました。

 

【フレイル予防コーナー】

体組成計による筋肉量測定、フレイルチェック、栄養相談など、多職種が共同して行いました。

 

【手洗いコーナー】

蛍光塗料とグリッターバグを用いて、自分の手の洗い残しを視覚的に確認し、正しい洗い方を知っていただく良い機会となりました。

 

【スキンケアコーナー】

手洗いが済んだ方にスキンチェッカーで手の水分や油分を確認し、保湿ローションで保湿の大切さを感じてもらいました。

 

【血管年齢測定コーナー】

血管年齢を指1本で簡単に測定できる器械を用いて、実年齢と血管年齢を比較してもらいました。

 

外来受診の待ち時間や受診後に立ち寄っていただきました。

年に1回のイベントですが、楽しみにして来てくださった方、ホームページを見てイベント参加目的で足を運んでくれた方もいました。

 

私たちが日常行っている患者さんとの関わりとは違って、病気や治療の話ではない”ふれあいの時間”でした。

患者さんに楽しんでいただけただけでなく、開催した私たちにとっても楽しい時間でした。

  • 「フレイルが気になっていたので、実際に知ることができて良かった」「来年も楽しみにしてます」などの言葉が聞かれました。

  • 「こんなにちゃんと洗えていなかったのね」「職場でも広めます」「夫にも教えます」などの声が聞かれました。

  • 「年に1回の貴重な日に来れて良かった」「保湿剤を塗るとこんなに違いが出るのね」などの声が聞かれました。

  • 「こんなに若く出るんですか」「どうすればよくなりますか?食事とかも関係あるのかな?」などの声が聞かれました。