ご挨拶

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東京都健康長寿医療センター 
センター長 秋下 雅弘

 4月より許 俊鋭先生の後任としてセンター長に就任いたしました秋下雅弘です。前職は東京大学老年病学/老年病科教授で、老年医学を専門としてその臨床・研究・教育に邁進してまいりました。どうかよろしくお願いいたします。

 さて、当センターは都内唯一の高齢者専門高度医療センターとして、「患者さんとご家族に喜ばれる医療」の実現をモットーとしています。高齢者に多い脳心血管疾患、がん、認知症、糖尿病の診療を重点医療としていますが、骨・関節疾患、腎臓病、感覚器疾患(白内障、難聴)、肺疾患などについても優秀なスタッフと十分な診療設備を備え、救急医療にも力を入れており、小児科、産科関連疾患を除くすべての疾患の診療に対応いたします。

 このように、当センターでは高齢者への高度最先端医療、高齢者に優しい低侵襲医療を可能な限り取り入れていますが、地域でのコホート研究なども行っている研究所を備えたセンターとして、地域の高齢者の「健康で幸せな」未来を拓いていく事が私達の重要な使命と考えています。当センターでは、それぞれの患者さん、ご家族の方々への十分な説明に基づく同意を頂いた上で、(1)質の高い医療、(2)退院後の"生活の質"を考慮した医療、(3)地域の医療機関・介護施設との連携した一貫した医療を提供いたします。退院に際しましても、退院後の生活が円滑に行えるように最大限の支援をさせて頂きます。

 今後とも当センターは地域連携に力を入れてまいりますので、どうか引き続きの積極的なご紹介をお願いいたします。患者さん、ご家族のみならず、連携先にも丁寧で優しい対応を心掛けるよう、スタッフ一同真摯な努力を積み重ねていく所存です。