病理診断科 新井部長が日本病理学会秋期特別総会 病理診断学賞を受賞されました。

一般
2020年11月27日

この度、病理診断科の新井部長が日本病理学会秋期特別総会にて「マイクロサテライト不安定性を示す病理診断」についての病理診断学賞を受賞されましたので、お知らせします。

受賞者 

病理診断科部長 新井 冨生(あらい とみお)

受賞について

令和2年11月13日に浜松市で開催された第66回日本病理学会秋期特別総会において、「マイクロサテライト不安定性を示す腫瘍の病理診断」という課題名で病理診断学賞を受賞しました、マイクロサテライト不安定性を示す腫瘍は遺伝子が不安定になる現象がみられ、加齢とともに発生数が増加します。85歳以上の高齢者では胃癌、大腸癌の1/4~1/3を占め、この傾向は女性に目立ちます。胃癌では幽門部(胃の最も下の部分)に、大腸では右側結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸)に多く発生します。このタイプの腫瘍は、京都大学の本庶佑教授がノーベル賞を受賞された『がんの免疫療法』に関連する治療薬(免疫チェックポイント阻害薬)に良く効くため、最近注目されています。今回の受賞は、高齢者に発生する胃癌、大腸癌を検討し、日常診療に役立つ特徴を明らかにした点が評価されました。

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