センター長挨拶

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東京都健康長寿医療センター病院は、約150名の常勤医師、約90名の非常勤医師、約500名の看護師、約170名の医療技術者など1,000名をこえる職員で運営している急性期病院です。また、地域の多数のボランティアの皆様にも支えて頂いています。

当センターはご高齢の方に多い心血管医療、がん医療、認知症医療を重点医療としておりますが、その他の疾患についても優秀なスタッフと十分な診療設備を備え、救急医療にも力を入れています。小児科、産科関連疾患を除くすべての疾患の診療が行えます。

2013(平成25)年6月に新しい病院に移転いたしましたが、移転に際しPET-CT、320列CT、3テスラ―MRI、ハイブリッド手術室など最新の設備と技術の導入をしました。下肢難治性潰瘍に対する血管再生療法、遺伝子診断に基づく医療など以前から最先端医療も手掛けておりましたが、新病院への移転を機にさらに種々の分野におきまして医学の進歩を取り入れた最新の医療を提供させて頂いています。内視鏡手技やカテーテル手技を駆使した低侵襲手術の導入にも積極的に取り組み、豊富な経験を生かした専門性の高い内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)、胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療などもここ2年間で症例数が飛躍的に増加しています。利用しやすい外来配置、プライバシーの保持にも十分に配慮した広々とした病室など療養環境もご満足いただけるものと思っております。

当センターは、それぞれの患者さん、ご家族の方々への十分な説明に基づく同意を頂いた上で、(1)質の高い医療、(2)退院後の"生活の質"を考慮した医療、(3)地域の医療機関・介護施設との連携した一貫した医療を提供いたします。退院に際しましても、退院後の生活が円滑に行えるように最大限の支援をさせて頂きます。

当センターに受診を希望される場合は、是非かかりつけの先生の紹介状をご持参ください。紹介状を頂くことにより、病気の状態や今までの経過が良くわかり、無駄のない適切な医療が迅速に行えます。

ご高齢の方、また中年期の方々が活動的な高齢期を迎えられるように、日進月歩の医学・医療の進歩を取り入れ、安心かつ安全な医療を提供させて頂こうとスタッフ一同真摯な努力を積み重ねております。より多くの方々が、当センターをご利用下さるようにお願い申し上げます。

東京都健康長寿医療センター長
許 俊鋭