脳神経内科 シニアレジデント 近藤 壯一朗が、第75回日本老年医学会関東甲信越地方会「奨励賞」を受賞しました。
第75回 日本老年医学会 関東甲信越地方会
奨励賞
年齢・合併症を考慮した免疫抑制療法により良好な転帰が得られた
スタチン関連免疫介在性壊死性ミオパチーの81歳女性例
脳神経内科 シニアレジデント 近藤 壯一朗
脳神経内科 栗原 正典, 東原 真奈, 仁科 裕史, 金丸 和富, 岩田 淳
高齢診療科 岩切 理歌
神経病理 (高齢者ブレインバンク) 原 愛徒, 村山 繁雄, 齊藤 祐子
脂質異常症に対して広く使われるスタチン製剤を内服後に生じる、稀な副作用であるスタチン関連免疫介在性壊死性ミオパチーの81歳女性例。総合内科受診当日に脳神経内科にコンサルトがあり電気生理学的検査・筋肉の病理学的な評価・抗体検査により迅速に診断をすることができた。高齢者では免疫抑制療法による副作用がでやすい一方で治療への反応性が良いことが報告されており,年齢・合併症・重症度を考慮してステロイドの内服量を減量して免疫抑制療法を行い、目立った合併症なく筋力回復し良好な転帰が得られた。
同疾患の早期発見の重要性及び高齢者では免疫抑制療法を減量できる可能性を報告し、審査の結果、奨励賞を受賞した。