初期研修医を希望する学生へ

研修内容(ジュニアレジデント)

高齢者の特徴として、同一人物で多疾患を合併することがしばしばあります。また、症例も典型的でありません。そこで、当センターの内科研修の目標の一つは、一人で多疾患を鑑別し治療しうる総合内科医の養成です。また、75歳以上の患者には認知症や抑うつ状態、ADL低下を伴っていることも少なくありません。服薬がうまくできない患者や介護のサービスが必要な患者もいます。高齢者の診察では単に内科疾患だけでなく、心身機能や社会状況を考慮しながら治療方針を決める必要があります。また、地域の介護や医療のスタッフと連携して在宅医療につなげる重要な役割も担うことになります。一方でアカデミックな雰囲気で最新の医学を多くの経験や発表を通して学ぶことができることも当センターの研修の特徴です。まとめると、当センターでの研修の目標は以下の通りになります。

研修の目標

多くの疾患や心身機能低下を有した高齢者も含む診療を行うことで、プライマリーケアの能力を身につけ、多くの発表の機会により、臨床推論プロセスの能力を磨き、最新の医学に基づいた医療を行う習慣を習得します。

研修の特徴または研修目標を達成するための方略を以下に示します。

  1. 多くの指導医(内科系50名、外科系39名)の指導のもとに、担当医として6~10人の入院患者を受け持ち、医師として必要な態度、技能、知識を修得します。
  2. 内科系を選択した場合は内科のすべての領域をローテーションします。
  3. 退院支援カンファレンスなどに参加し、他の職種と協力しチーム医療を行います。
  4. 救急外来(週半日1回)と当直(月3回前後)を指導医、上席医の3人体制で行い、2次救急医療の基本的な知識と技能を習得します。
  5. 外来診療では、内科研修や地域研修と並行研修で臨床推論プロセスの能力を磨きます。
  6. CC(臨床カンファレンス)(週1回開催)やモーニングカンファレンス(5回/週)、での発表(少なくとも年3回)を通して臨床推論プロセスの能力、およびプレゼンテーション能力を高めます。
  7. CPC(臨床病理検討会)(2~3週に1回)に参加し、2年間を通してCPC1症例の発表を行うことで病理によって臨床をふりかえることの大切さを学びます。
  8. 病院の医師に必要な研修(医療安全、感染、緩和など)や会議に参加します。
  9. 適切な時間管理や周囲との良好な人間関係を保ち、心身の健康に留意します。
  10. 自己研鑽として常に症例に関する最新の医学について学習することを心掛け、年1回学会に参加し、年1回の学会発表を経験することを目標とします。
  11. その他、研修医のためのクルズス(1回/週)などもあります。

基本的な診療科ローテート例

内科

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自由選択は2~4カ月間(8~16週間):①救急、②内科系、③外科系から選択可能

外科

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自由選択は2カ月間(8週間):①救急、②内科系、③外科系から選択可能
外科系Ⅰ(2ヶ月)、外科系Ⅱ(4ヶ月)は選択可。6ヶ月一つも可

令和2年度ローテーション原則

ローテーションは4週間が基本単位となります。選択科目等は個別に相談に応じます。

開始時の2週間 コンピューター操作、保険制度、接遇、採血手技、血液交叉試験などの講義・実習
内科系全科
52週(必修)
循環器内科、消化器内科、神経内科・脳卒中科、糖尿病・代謝・内分泌内科、呼吸器内科、腎臓内科、血液内科・化学療法科、膠原病リウマチ科、感染症内科、総合内科を4~8週ずつローテーションします。
外科系
4週~8週(必修)
外科は一般外科を少なくとも4週間研修します。
救急医療
12週相当(必修)
救急科4週(当院ICU or 帝京大学医学部附属病院救急科)、麻酔科4週(救急手技等)、救急外来4週相当(週1回、20ケ月以上)
地域医療
4週(必修)
板橋区医師会所属診療所又は医療法人財団健康文化会小豆沢病院のいずれかを選択し、外来研修と在宅研修を2週間ずつ行います。
外来研修
4週(必修)
内科研修、外科研修、地域研修の場合に並行研修として少なくとも4週間行います。
産婦人科(必修) 「産婦人科」は帝京大学医学部附属病院または東京都立大塚病院のいずれかで少なくとも4週間研修します。
小児科(必修) 豊島病院または東京都立大塚病院のいずれかで4週間研修します。
精神科(必修) 当センターで3週間研修し、豊島病院で精神科救急を含めて1週間研修します。
麻酔科
4週(必修)
救急手技等と手術麻酔等(4週)
選択科目
12週~16週
選択診療科は上記の内科、外科、心臓外科、血管外科、脳外科、呼吸器外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻科、皮膚科、放射線科、病理診断科、麻酔科、精神科、緩和ケア内科である。3次救急は帝京大学医学部附属病院で4週研修できます。

採用実績

平成30年度以降の採用実績及び出身大学

採用年度

採用人数

出身大学名

平成30年度

8名

東京大学(4人)、帝京大学、日本大学、東京女子医科大学、琉球大学

平成31年度

8名

千葉大学、東京女子医科大学、東京大学(6人)

※当センターは東京大学医学部附属病院のA・Bプログラムの協力病院となっております。

病院見学について

当センターを見学することは、実際に臨床研修をした時のイメージがつかめる良い機会となります。ぜひ、見学にいらしてください。

病院見学は、平日でしたら随時承ります。ただし、診療科の都合等により、ご希望に添えない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

お申し込みはメールにて、必ず件名を「病院見学希望」とし、

  • 1.大学名
  • 2.氏名(しめい)
  • 3.性別 ※更衣室手配のため必要となります
  • 4.見学希望の診療科名(第一希望の診療科)
  • 5.見学希望日(第一希望日から第三希望日をお知らせください)
  • 6.連絡先電話番号

を明記の上、総務課人事係:臨床研修事務担当へお申込みください。なお、当日は白衣と聴診器をご持参のうえ、お越しください。

当センターへのお越しを心よりお待ちしております。

お申込先/東京都健康長寿医療センター 総務課人事係 臨床研修事務担当

電話でのお問い合わせ 03-3964-1141(代表)
メールでのお問い合わせ jinjik@tmghig.jp

先輩研修医からのメッセージ

この病院の名前からもわかる様に、ここでの研修で診る患者さんは多くが65歳以上の高齢者の方です。高齢者しか診察ができなくなる、と心配するかもしれませんが、どの病院でも入院患者さんは高齢の方が多いのが現状です。高齢の患者さんは若い患者さんと比べ治るのも遅く、治る過程で誤嚥やその他の合併症が問題になることや、治ってからもいろいろな施設でのサービスや介護保険の申請など考慮する点がたくさんあります。若い人が診られるのに高齢者が見られないことはあっても逆はないでしょう。
研修システムとしては、内科をほぼ全てまわることができます。また、クルズスや勉強会など研修医のための講義も充実しています。CC、CPCといった症例カンファレンスもあり、臨床と研究を平行して行っていることもこの病院の一つの特徴です。病棟でも、カンファレンスでも、勉強会でも、雰囲気がよく自由に発言できるというのもこの病院の良いところだと思います。今まで書いた中で、一つでも惹かれる点があれば、ぜひ見学して当センターでの研修を考えてみてください。

臨床研修医のお問い合わせはこちらまで

[東京都健康長寿医療センター 総務課人事係臨床研修事務担当]
電話:03-3964-1141