初期研修医を希望する学生へ

研修内容

高齢者の特徴として、同一人物で多疾患を合併することがしばしばあります。また、症例も典型的でありません。そこで、当センターの内科研修の目標の一つは、一人で多疾患を鑑別し治療しうる総合内科医の養成です。
また、80歳以上の2割の患者には認知症が合併しています。さらに、当センターを退院した高齢者患者のアンケートでは約半数が抑うつ状態となっています。そこで高齢者の診察では単に内科疾患だけでなく、認知症やうつの知識も要求されます。当センターでの研修により、高齢者を全人的に診察することが可能となります。
病棟診療では、6人から10人までの患者さんを受け持ちます。入院から退院までの「担当医」として指導医の監督の下で担当し、カルテを作成します。
基本的な検査手技・治療手技の研修は、主に受け持ち患者の診療の中で行います。また、患者および家族へのインフォームド・コンセントを指導医の指導の下で研修します。
外来診療では、医療面接・身体診察・検査指示および診療録の記載を中心に研修します。救急外来研修を週半日1回、外来指導医の監督の下で行います。当直は、3~4回/月、当直医の監督の下で行います。
研修医のためのクルズス、臨床病理検討会(CPC)、症例検討会、各科での抄読会や症例検討会なども用意されており、学問的内容を深めることも出来ます。

  • モーニングカンファレンス:2回/週
  • 研修医のためのクルズス:1回/週
  • CPC(臨床病理検討会):1回/2週
  • CC(症例検討会):1回/2週
  • 講演会:随時
  • その他各科での抄読会、症例検討会は毎週あります。

基本的な診療科ローテート例

内科

基本的な診療科ローテート例(内科)

※正式診療科名:糖尿病・代謝・内分泌内科

外科

基本的な診療科ローテート例(外科)

選択*は1ヶ月単位で2コマ:①救命②産婦③内科④外科系から選択可能
外科系Ⅰ(2ヶ月)、外科系Ⅱ(5ヶ月)は選択可。7ヶ月一つも可

平成29年度ローテーション原則

ローテーションは4週間が基本単位となります。選択科目等は個別に相談に応じます。

開始時の2週間 コンピューター操作、保険制度、接遇、採血手技、血液交叉試験などの講義・実習
内科系全科
68週(必修)
循環器内科、腎臓内科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科・脳卒中科、糖尿病・代謝・内分泌内科、血液内科(各8週)、感染症内科/膠原病・リウマチ科/総合内科(12週)
外科系
4週~8週(必修)
救急医療
12週相当(必修)
救急科4週(当院ICU or 帝京大学医学部附属病院救急科)、麻酔科4週(救急手技等)、救急外来4週相当(週1回、20ケ月以上)
地域医療
4週(必修)
板橋区医師会所属診療所(4週)又は医療法人財団健康文化会小豆沢病院(4週)のいずれかを選択
麻酔科
8週(必修)
救急手技等(4週)と手術麻酔等(4週)
選択科目
12週~16週
小児科(4週)、産婦人科(4週)、精神科(4週)、その他から選択。個別に選択科目を相談します。

※「産科」「三次救急」は帝京大学医学部附属病院、「小児科」は豊島病院または東京都立大塚病院のいずれか、「地域医療」は板橋区医師会所属診療所又は医療法人財団健康文化会小豆沢病院のいずれかで4週間の研修を行います。

採用実績

平成28年度以降の採用実績及び出身大学

採用年度採用人数出身大学名
平成28年度8名 獨協医科大学、東京大学(3人)、埼玉医科大学、横浜市立大学、東京慈恵会医科大学、大阪大学
平成29年度8名 日本医科大学、千葉大学、群馬大学、東京女子医科大学、昭和大学、東京大学(2人)、鳥取大学

※当センターは、東京大学医学部附属病院のA・Bプログラムの協力病院となっております。

    病院見学について

    当センターを見学することは、実際に臨床研修をした時のイメージがつかめる良い機会となります。ぜひ、見学にいらしてください。
    病院見学は、平日でしたら随時承ります。ただし、診療科の都合等により、ご希望に添えない場合もありますので、あらかじめご了承ください。
    お申し込みはメールにて、必ず件名を「病院見学希望」とし、

    • 1.大学名
    • 2.氏名(しめい)
    • 3.性別 ※更衣室手配のため必要となります
    • 4.見学希望の診療科名
    • 5.見学希望日(第一希望日から第三希望日をお知らせください)
    • 6.連絡先電話番号

    を明記の上、総務課人事係:臨床研修事務担当へお申込みください。なお、当日は白衣と聴診器をご持参のうえ、お越しください。
    当センターへのお越しを心よりお待ちしております。

    お申込先/東京都健康長寿医療センター 総務課人事係 臨床研修事務担当

    電話でのお問い合わせ 03-3964-1141(代表)
    メールでのお問い合わせ jinjik@tmghig.jp

    先輩研修医からのメッセージ

    この病院の名前からもわかる様に、ここでの研修で診る患者さんは多くが65歳以上の高齢者の方です。高齢者しか診察ができなくなる、と心配するかもしれませんが、どの病院でも入院患者さんは高齢の方が多いのが現状です。高齢の患者さんは若い患者さんと比べ治るのも遅く、治る過程で誤嚥やその他の合併症が問題になることや、治ってからもいろいろな施設でのサービスや介護保険の申請など考慮する点がたくさんあります。若い人が診られるのに高齢者が見られないことはあっても逆はないでしょう。
    研修システムとしては、内科をほぼ全てまわることができます。また、クルズスや勉強会など研修医のための講義も充実しています。CC、CPCといった症例カンファレンスもあり、臨床と研究を平行して行っていることもこの病院の一つの特徴です。病棟でも、カンファレンスでも、勉強会でも、雰囲気がよく自由に発言できるというのもこの病院の良いところだと思います。今まで書いた中で、一つでも惹かれる点があれば、ぜひ見学して当センターでの研修を考えてみてください。

    臨床研修医のお問い合わせはこちらまで

    [東京都健康長寿医療センター 総務課人事係臨床研修事務担当]
    電話:03-3964-1141