内科専攻医を目指す先生へ

新専門医制度で内科専攻医(後期研修医)をめざす先生へ

A.内科専攻医研修の特徴

当センターの新制度の定員は3名で3年間または4年間の研修期間を予定しています(一次審査終了後で、今後、変更がある場合があります)。当センターの内科専攻医募集に当り、以下に専攻医の研修内容を記載しました。奮って内科専攻医に募集していただくようにお願いします。

副院長・内科総括部長(研修管理委員長)  荒木 厚

1.内科研修の意味―深い洞察をもって患者の全身を診ること

内科研修の目的は患者さんが持つ愁訴をもとに、全身を診ることにより疾患または障害の原因とその人にあった解決法を見出すことにあります。こうした訓練の積み重ねと技能の習得により、チーム医療の中で、創意工夫をしながら患者さんに最も合った治療を行えることをめざします。当センターの研修では毎週のCCや2週に1回のCPCなどを通して、深く考えることを重視しています。さらに学会発表や論文発表を通して、専門性を高めると同時に深い洞察をもって患者の全身を診ることを習得していきます。

2.サブスペシャリティーの専門を持つことー専門を究めることの楽しさ

当センターの内科は循環器内科、神経内科・脳卒中科、消化器内科・内視鏡科、糖尿病・代謝・内分泌内科、膠原病リウマチ科、血液内科・化学療法科、呼吸器内科、腎臓内科、感染症・総合内科、緩和ケア内科に分かれています。すべての科の領域に指導医がおり、新内科専門医のみならずサブスペシャリティーの専門医をめざしてほしいと思っています。内科の醍醐味はサブスペシャリティーの専門の医療にあると思います。43人の内科指導医は「専門を究めることの楽しさ」を教えたいと思っており、皆さんが是非、門をたたいてくれることを期待しています。

3.老年医学研修の重要性

当センターは日本老年医学会の老年病専門医の研修施設です。ここ数年間で日本の老年医学は独自の専門分野として急速な発展を遂げてきています。老年医学におけるフレイル、サルコぺニア、高齢者の栄養、ポリファーマシー対策、高齢者総合機能評価(CGA)、地域包括ケア、在宅医療、非がんの緩和ケアなどはこれからの医療に必要不可欠な診療分野です。当センターではこれらのすべての高齢者医療研修が可能です。また、当センターは、これまで高齢者糖尿病や高齢者心不全などのガイドラインの作成にも関わってきており、最新の老年医学を学ぶことができます。

4.柔軟な研修スケジュール

新制度の3年間の研修は当センター2年、連携施設1年です。

連携施設 東京大学医学部附属病院,千葉大学医学部附属病院,東京女子医科大学病院,東京医科大学病院,杏林大学医学部付属病院,豊島病院,多摩総合医療センター,大塚病院,練馬総合病院,青梅市立総合病院,多摩北部医療センター,東京逓信病院,板橋中央総合病院,江戸川病院, 横浜労災病院, 国立病院機構東京病院
特別連携施設 小豆沢病院、板橋区役所前診療所、つくしんぼ診療所

モデルプログラム(モデル1、モデル2)はあるものの、初期研修での経験数と専攻医の希望によって柔軟に研修スケジュールを組んで行きます。できるだけ、早くサブスペシャリティーの研修もできるように調整できたらと思います。
専門医の取得はあくまで経過にしかすぎないので、必ず3年間で取得するというのでなく、その人のペースで行っていいと考えています。研修年数の延長も行います。

  • モデル1:内科サブスぺシャリティー専攻の志望がある場合(例えば循環器内科志望の場合)
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
1年目 内科研修
(循環器内科)
内科研修
(総合内科で
高齢者医療研修)
内科研修
(経験が少ない科の研修)
内科研修
(循環器内科)
2年目 連携施設Aにおける内科研修
(循環器内科を含む)
3年目 内科研修
(循環器内科)
  • モデル2:総合内科またはサブスぺシャリティーの志望が決まっていない場合
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
1年目 内科研修
(総合内科)
内科研修
(糖尿病・代謝・内分泌内科)
内科研修
(消化器内科)
内科研修
(循環器内科)
2年目 連携施設Bで
内科研修
(経験が少ない科の研修)
特別連携施設Cで
内科研修
(在宅医療)
3年目 内科研修
(神経内科)
内科研修
(緩和ケア内科)
内科研修
(感染症内科)

内科研修

(総合内科)

5.研修終了後の進路について

3年間の研修を修了後、常勤医となってさらに一緒に働いてくれることを期待しています。
東京大学、東京医科歯科大学、杏林大学、東京医科大学などの大学院(博士課程)への進学も紹介できます。
一部の大学では社会人大学院として当センターで働きながら、学位取得をめざしますことも可能です。
3年間の研修で英語論文を発表するなどの優秀な業績を修めた場合は、常勤医になった後に海外での留学を3か月間~2年間を認めます(定員があります)。海外留学後は一定期間当センターでの勤務をすることになります。

B.内科各科の研修の特徴

新専門医制度となり、内科専攻医の研修は内科の専門医を取得するためには、
「総合内科」、「消化器」、「循環器」、「内分泌」、「代謝」、「腎臓」、「呼吸器」、「血液」、「神経」、「アレルギー」、「膠原病および類縁疾患」、「感染症」、ならびに「救急」の領域の70疾患群、200症例以上の経験をめざします。また、29症例の病歴要約を作成することが必要です。
当センターにおける内科専攻医の研修では、緩和ケア内科を含めると内科は12科に分かれており、内科各領域のすべてに指導医がおり、幅広い研修をサポートできる体制になっています。
Subspecialityの専門医の取得をめざす先生にも、内科専攻医1年目から豊富な症例の経験を積み、かつ高度な技能を獲得することができるようになっています。
即ち、1年目からSubspecialityの科に所属して、内科研修とSubspecialityの研修を行うことも可能です。
下記に内科各科の特徴を熱いメッセージとともに記載しましたので、ご参照ください。 

副院長・内科総括部長(研修管理委員会委員長)  荒木 厚
 ◎病院見学についてはこちら

1.循環器内科 2.脳神経内科・脳卒中科 3.糖尿病・代謝・内分泌内科 4.消化器内科・内視鏡科 5.呼吸器内科    6.腎臓内科 7.膠原病・リウマチ科 8.血液内科 9.化学療法科 10.感染症内科 11.緩和ケア内科 12.総合内科

1.循環器内科

1. 研修の特徴

  • 上級医師とのグループで診療に当たるので、安心です。

  • 手技が多い科で、研修医の先生にも多くの手技を経験してもらいます。

  • 学会・研究会での発表の機会を多く経験してもらいます。

2. 取得できる資格

内科認定医、総合内科専門医、循環器専門医
さらに意欲があれば老年専門医、心血管インターベンション治療学会認定を取得するための症例・手術件数を積んでもらうことができます。

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 原田 和昌(日本循環器学会循環器専門医、日本老年病学会老年病専門医、日本高血圧学会高血圧専門医、日本内科学会内認定医)
  • 藤本 肇(日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・心血管インターベンション学会専門医・指導医・日本老年病学会老年病専門医)
  • 坪光 雄介(日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・心血管インターベンション学会専門医・指導医)
  • 石川 譲治(日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・日本高血圧学会高血圧専門医・指導医、心エコー専門医)
  • 石山 泰三(日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・日本不整脈学会専門医)
  • 青山 里恵(日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・心血管インターベンション学会専門医・日本高血圧学会高血圧専門医、日本老年病学会老年病専門医・脈管学会専門医)
  • 村田 哲平(日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医・救急医学会専門医・脈管学会専門医・心血管インターベンション学会認定医)
  • 十菱 千尋(日本内科学会認定医)

指導体制は2人ないしは3人のグループで診療にあたります。

4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

症例:虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心不全(虚血性、拡張型心筋症、肥大型心筋症、弁膜症その他)、不整脈(洞不全症候群、完全房室ブロック、心房細動、上室性頻拍、心房粗動その他)、大動脈解離、肺塞栓
技能:中心静脈カテーテル挿入、気管内挿管、心肺蘇生

5. Subspecialityの専門医を取得するために経験できる症例や技能

心エコー、心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈形成術、ペースメーカー植え込み術

6. 他の病院との連携

帝京大学・日本大学と半年に一度研究会、重症肺高血圧患者については東京大学と連携

7.メッセージ

忙しいですが、多くの症例を経験し、知識と技能の向上を目指すことができます。学会発表も多く経験してもらいます。

2.脳神経内科・脳卒中科

1. 研修の特徴

  • 適切な病歴聴取、一般的な全身所見を含む詳細な神経学的診察方法が学べる。
  • 脳卒中超急性期診療からパーキンソン病などの神経変性疾患、神経・筋疾患まで幅広く対応している。
  • 脳卒中診療ユニットSCUを設け、脳神経外科と連携し24時間体制で行っている。脳梗塞の発症から4.5時間以内では、tPA治療を施行。また、急性期からリハビリテーションまで他の領域のコメディカルスタッフとともに包括的診療を行っている。再発予防の治療も重視している。
  • 高齢者ブレインバンクを構築し、病理診断に基づく徹底的病態解明を行っている。
  • 各研修医に対して外来・入院診療におけるマンツーマンの指導を行っている。

2. 取得できる資格

日本神経学会専門医、日本認知症学会専門医、日本脳卒中学会専門医

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 岩田 淳(日本神経学会専門医・ 指導医、日本認知症学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医)
  • 金丸 和富(日本神経学会専門医・ 指導医、日本認知症学会専門医・指導医、日本内科学会認定医)
  • 仁科 裕史(日本神経学会専門医・ 指導医、日本認知症学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医)
  • 東原 真奈(日本神経学会専門医・ 指導医、日本臨床神経生理学会専門医(筋電図・神経伝導分野/脳波分野)、日本内科学会認定医)
  • 波多野 敬子(日本神経学会専門医・ 指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医)
  • 松川 美穂(日本神経学会専門医・ 指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医、臨床遺伝専門医)

2~3人のグループで診療を行っています。

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4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

  • 脳梗塞、パーキンソン病
  • 神経学的診察、腰椎穿刺、中心静脈カテーテル穿刺、気管挿管、人工呼吸管理

5. サブスペシャリティーの専門医を取得するために経験できる症例や技能

  • パーキンソン関連疾患、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症
  • 認知症全般(アルツハイマー型、レビー小体型、血管性、クロイツフェルト・ヤコブ病など)
  • てんかん
  • 脳炎・髄膜炎(ウイルス性、細菌性、結核性、自己免疫性など)
  • 代謝性脳症や傍腫瘍症候群など内科疾患に伴う神経疾患
  • 重症筋無力症や筋炎、筋強直性ジストロフィー、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーなどの神経・筋疾患
  • 神経伝導検査・針筋電図などの神経筋電気診断、脳波・誘発電位検査
  • 神経・筋生検および病理診断、Brain cutting
  • 神経心理検査

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6.他の病院との連携

東京大学医学部附属病院、国立国際医療研究センター、虎の門病院、国立精神神経医療研究センター、帝京大学医学部附属病院等と、合同カンファランスを含む積極的な連携を行っています。

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7.メッセージ

急性から慢性疾患まで診ることが出来、最初から最後まで患者に寄り添える神経内科医を育成します。患者死亡時剖検による最終診断をすることで最後の貢献をし、死後脳リソースを構築して疾患の根治療法を目指す、未来志向プロジェクトに貴方も参加しませんか?

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3.糖尿病・代謝・内分泌内科

 1. 研修の特徴

  • 高齢者診療と糖尿病診療の両方のエキスパートとしてのスキルが身につく。
  • 高齢者だけでなく、妊娠糖尿病やさまざまな内分泌疾患、骨粗鬆症症例も経験できる。
  • 急性期患者も多く、総合内科医、老年病内科医としてのスキルも身につく。
  • アカデミッ クな雰囲気で、症例報告、臨床研究の学会発表、論文発表を行うことができる。

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2. 取得できる資格

日本内科学会内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会専門医、

日本老年医学会専門医、日本病態栄養学会専門医

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 荒木 厚(日本糖尿病学会糖尿病専門医・指導医、日本老年医学会老年病専門医・指導医、日本病態栄養学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医)
  • 千葉 優子(日本糖尿病学会糖尿病専門医・指導医、 日本内分泌学会専門医・指導医、日本老年医学会老年病専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医)
  • 田村 嘉章(日本糖尿病学会糖尿病専門医・指導医、 日本内分泌学会専門医・指導医、日本老年医学会老年病専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医)
  • 豊島 堅志(日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本老年医学会老年病専門医、日本内科学会認定医・指導医)
  • 大庭 和人(日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会専門医、日本内科学会総合内科専門医・指導医)
  • 小寺 玲美(日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内科学会認定医・指導医)
  • 舘鼻 彩(日本内科学会認定医)

常勤医のスタッフは7人で糖尿病専門医6人、内分泌専門医3人、老年病専門医4人。

チーム制であり、指導医とペアを組んで、または初期研修医を加え3人体制で診療にあたります。

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4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

2 型糖尿病、1 型糖尿病、肥満症、低血糖、脂質異常症、メタボリック症候群、認知症、フレイル、骨粗鬆症、各種内分泌疾患(下記)、CGA(高齢者総合機能評価)、 栄養管理、ポリファーマシー対策など

5. Subspecialityの専門医を取得するために経験できる症例や技能

上記の他、高浸透圧高血糖状態、糖尿病性ケトアシドーシス、甲状腺機能亢進症・低下症、副腎皮質機能低下症、原発性アルドステロン症、副腎腫瘍、下垂体機能低下症、尿崩症、CGM(持続血糖モニ ター)、CSII(インスリンポンプ療法)、糖尿病教室講師、甲状腺穿刺吸引細胞診など

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6. 他の病院との連携

2年目の研修1年間は都立多摩総合医療センター、多摩北部医療センター、都立大塚病院、練馬総合病院、豊島病院で研修できる。都立大塚病院では妊娠糖尿病の研修が3か月間~6カ月間できる。

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7.メッセージ

当科では高齢者糖尿病を中心に最先端の知識・技能を習得できます。また糖尿病を通して高齢者の全身を診ることができる医師になれます。臨床研究も盛んです。当科での研修は皆さんの将来にとって大きな財産となることと思います。意欲のある先生方の応募をお待ちしています。

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4. 消化器内科・内視鏡科

1.研修の特徴

  • 上下部内視鏡における診断能力を身に付け、早期癌の治療に携わることができる。
  • 胆膵疾患の内視鏡診断、内視鏡治療を経験できる。
  • 消化器癌一般(食道癌、胃癌、大腸癌、胆膵癌、肝細胞癌、神経内分泌癌等に対する抗癌剤治療を経験できる。
  • HCV,HBV感染の抗ウイルス療法を経験でき、肝細胞癌に対するRFATAEを経験できる。
  • 慢性消化器疾患(肝炎、膵炎、IBD)、消化器癌の診断と治療を経験できる。
  • 急性腹症や出血等の救急疾患への対応と治療を主体的に行える。

2. 取得できる資格

内視鏡学会専門医 消化器病学会専門医、肝臓学会専門医、超音波学会専門医

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 上垣 佐登子(日本内科学会総合内科専門医、肝臓学会専門医、内視鏡学会専門医・指導医、消化器病学会専門医・指導医、超音波学会専門医)
  • 松川 美保(日本内科学会総合内科専門医、消化器病学会専門医、内視鏡学会専門医)
  • 羽鳥 清華(日本内科学会認定医)

ジュニアレジデントは指導医とペアで診療、シニアレジデントは1人持ちで診療

4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

内視鏡画像や腹部エコー・腹部CT画像の読影のトレーニングを行うことができる。慢性肝炎や炎症性腸疾患、各種消化器癌のガイドラインに沿った治療を理解できる。

5. Subspecialityの専門医を取得するために経験できる症例や技能

  • 上下部内視鏡検査(EMR/ESD含め)を経験できる。(下図 胃ESD症例 前庭部小弯0-Ⅱa病変)

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  • 胆膵疾患に対するERCP治療も十分な症例数経験できる(下図 総胆管結石胆管炎症例 EST後に内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)施行し、一期的に結石除去)

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  • 超音波内視鏡検査を習得し、EUS-FNAも経験できる。(下図 膵頭部癌症例 EUS-FNAにて膵癌の確定診断)

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  • 消化管の通過障害に対する、食道・胃・大腸ステント留置を経験できる。(下図 横行結腸癌症例 大腸ステント留置)

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  • 緊急内視鏡検査で、吐血や下血に対する止血処置、イレウス管留置、異物除去等を経験できる
  • 肝臓癌治療としてRFA、TAEの症例も豊富

6. 他の病院との連携

人員が少ない分、指導医が外来や研究日の際は、外勤の先生に指導いただける体制を作っている。慶応義塾大学病院より週1回、帝京大学医学部附属病院より月1回、ESD治療のspecialistに指導を頼んでおり、指導の下、ESDを習得できる。その他、東京医科大学病院の医師も週1回外勤で内視鏡の指導もいただいている。慶応義塾大学、東京医科大学、順天堂大学、埼玉医科大学、慈恵会医科大学と協力して治験を行っており交流がある。

7.メッセージ

当科は、国内にのみならず、海外での学会発表も積極的に行っております。また、元当院内視鏡科部長がアメリカ留学中であり、連携をとって見学等も可能です。さらに、現在他施設共同の治験も行っています。内視鏡症例も豊富であり、学術的にも満足できる研修になると思います。

5.呼吸器内科

1. 研修の特徴

  • 肺音聴診、胸部単純X線写真や胸部CTの読影、幅広い呼吸器疾患の診断と治療について習熟することができる。
  • 気管支鏡検査、胸腔穿刺・胸腔ドレナージ、気管挿管・人工呼吸器管理、非侵襲的陽圧換気法など、専門医取得に必要な手技を経験できる。
  • 高齢者を包括的に評価し、その生活環境に配慮した医療を提供できるようになる。
  • 高齢者のがん・非がんの緩和ケアを実践できるようになる。
  • チーム医療の重要性について学ぶことができる。

2. 取得できる資格

日本呼吸器学会呼吸器病専門医、日本内科学会認定医・総合内科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医、日本老年医学会老年病専門医、ほか

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 山本 寛 (日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、日本老年医学会老年病専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会呼吸ケア指導士ほか)
  • 山田 浩和 (日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医、日本内科学会内科認定医、日本アレルギー学会アレルギー専門医・指導医、日本リウマチ学会リウマチ専門医、日本医師会認定産業医、ICDほか)

豊富な経験をもつ常勤医師(総合内科専門医4、呼吸器専門医5、気管支鏡専門医2、がん治療認定医4、老年病専門医2)が主治医となり、その指導のもと、担当医として患者のマネージメント全般を担当して頂きます。

4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

日本内科学会の研修カリキュラム記載の知識・技能(呼吸器)はすべて経験可能です。

5. Subspecialtyの専門医を取得するために経験できる症例や技能

  • 肺癌の診断・治療から終末期医療に至るまで、呼吸器専門医・指導医、がん治療認定医の指導のもと習熟できます。
  • COPDや間質性肺炎の増悪、気管支喘息発作、嚥下性肺疾患、気胸をはじめとした呼吸器救急に適切に対応できるようになります。
  • 論理的な肺音聴診法、胸部単純X線写真や胸部CTの読影、胸腔穿刺・胸腔ドレナージ、気管挿管、人工呼吸法といった知識・技能を身につけられます。
  • 生理学的な裏付けのある、理論的な治療計画、患者指導法を身につけることができます。
  • 気管支鏡検査では、仮想気管支鏡画像を自分で作成し、検査戦略を自ら立てられるようになります。また、EBUS-TBNAやEBUS-GSの技術も、豊富な症例から経験し、習熟できます。
  • 呼吸器外科や病理診断科、放射線治療科との合同カンファランスもあり、幅広い視野を身につけられます。
  • アレルギー学会専門医取得希望者には、アレルギー専門医カリキュラムに記載のある各種疾患の症例を経験して頂きます。加齢により変容するアレルギー性疾患の各病態について学ぶことができ、特に難治化・重症化要因について経験を深めることができます。

6. 他の病院との連携

日本呼吸器学会の呼吸器専門医を目指す方のための専門研修プログラムとして、下記基幹施設のプログラムにおける連携施設となっています(2020年6月現在)。当院は今のところ、基幹施設としての届け出を行っておりませんので、いずれかのプログラムに参加していただき、当院での研修希望をお伝えください。

  • 東京大学医学部附属病院
  • 東京医科歯科大学附属病院
  • 千葉大学医学部附属病院
  • 東京女子医科大学病院
  • 東京医科大学病院
  • 杏林大学医学部付属病院
  • 東邦大学医療センター大橋病院
  • 国立病院機構東京病院
  • 藤枝市立総合病院
  • 日本大学医学部附属板橋病院

7. メッセージ

当院では若年者から超高齢者までの幅広い年齢層の患者を経験できます。専攻医の先生には、単に知識や技能の習得を目標とすることなく、患者さんやご家族に寄り添い、患者さんの身体・精神機能や生活機能、社会背景にまで配慮できるような医師に成長することを目標としてほしいと考えています。

当科の特徴的な取り組みを紹介します。

【特徴1】 高齢者にもやさしい、精度の高い気管支鏡検査

当院は日本呼吸器内視鏡学会の認定施設で、当院での経験は将来の気管支鏡専門医取得に直接役立ちます。当院では、肺末梢病変に対する経気管支生検(transbronchial biopsy: TBB)をほぼ全例EBUS-GS(ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法)を併用して行っています。事前に撮影したthin slice CTの画像をもとに、術者が自分で仮想気管支鏡画像を作成(Synapse VincentもしくはZiostation)し、それをもとに標的気管支を5-6次分岐まで正確に読み込んでおきます。気管支ファイバーも、選択的に末梢気管支に楔入できる細径気管支鏡(OLYMPUS BF- P290)を用い、症例によっては極細径気管支鏡(OLYMPUS BF-MP290F)によるEBUS-UT法で生検を行うこともあります。仮想気管支鏡画像をリアルタイムに確認しながら、EBUSでwithinを確認し、正確に標的病変から生検します。これだけでもきわめて診断精度が高いのですが、当院ではさらにROSE (rapid on site evaluation)を行い、得た検体の妥当性を1検体1検体確認しながら、正確で必要、かつ十分な検体を確保することに努めています。また、このROSEでは、病理診断科と共同で開発した「改変Ultrafast Papanicolau染色」を用い、迅速、かつ高い診断精度を得ています(石橋昌幸, ほか. 呼吸臨床 2020: 4(4); e00100.)。上記の手法が、80歳以上の高齢者においても、検査時間を延長することなく診断精度を高めることができることを報告しています(石橋昌幸, ほか. 気管支学 2020; 巻号未定. 2020.6.24. accepted)。

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【特徴2】 高齢者の肺癌診療に、高齢者機能評価を積極的に活用

2018年の人口動態統計によると、全がん種の中で、肺癌は死因の第1位です。そのうち96.6%が65歳以上の高齢者で占められています。つまり、肺癌は高齢者の疾患です。しかし、多くの臨床試験は高齢者を対象としておらず、これらの結果を高齢者に外挿して判断することには問題があります。また、高齢者の脆弱性にもフォーカスした臨床試験は非常に限られているのが現状です。

高齢者機能評価(Geriatric Assessment; GA)は、PS (performance status)ではわからない高齢がん患者さんの問題点に気づくきっかけになり、治療方針の決定や重篤な有害事象の予測、予後の予測にも有用であることが多数報告されています。

これまでのevidenceをうけ、2018年にASCO (American Society of Clinical Oncology)は、   

Practical Assessment and Management of Vulnerabilities in Older Patients Receiving Chemotherapy (Mohile SG, et al. J Clin Oncol. 2018; 36(22): 2326-47.)を公開し、化学療法を予定している高齢者に対するGAの利用を

In patients age 65 and older receiving chemotherapy, geriatric assessment (GA)--the evaluation of functional status, physical performance and falls, comorbid medical conditions, depression, social activity/support, nutritional status, and cognition--should be used to identify vulnerabilities or geriatric impairments that are not routinely captured in oncology assessments (Type: Evidence-based, benefits outweigh harms; Evidence quality: high; Strength of recommendation: strong).

と強く推奨しています。

当科では、肺癌治療にのぞむ高齢者の原則全例にGAを行っています。その結果を、患者さん・ご家族にお伝えし、患者さんの価値観にも配慮しながら、治療方針の決定、意思決定支援に役立てています。さらに、GAの結果をもとに、がん治療を行う患者さんの生活機能を支えるための老年医学的介入を同時に提案し、高齢者総合的機能評価(Comprehensive Geriatric Assessment; CGA)としての有益性を担保するようにしています。

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CARG (Cancer and Aging Research Group)による、高齢者のための化学療法毒性予測ツールは、Grade3以上の有害事象を予測する上で有効である。

Hurria A, et al: J Clin Oncol 29: 3457-3465, 2011.より引用

当科で専門研修を行った先生からのコメント

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最近の業績

  1. 片岡愛, 山本寛: 高齢者の市中肺炎の特徴と診断・治療. Geriat. Med. 52: 1311-1315, 2014.
  2. 杉原毅彦, 伊賀祥子, 濱野慶朋, 武村拓也, 山田浩和, 新井冨生, 荒木厚, 井藤英喜. 関節リウマチ, 片側性滲出性胸膜炎の治療中に, 肺炎で死亡した1例. 内科 116: 310-318, 2015.
  3. 野木森智江美, 山本寛. 特集:高齢者の呼吸器疾患:現在のトピックと未来への展望. Seminar 6. 高齢者肺がんのマネージメント. Geriat. Med. 54: 1105-1109, 2016.
  4. 佐塚まなみ, 山本寛, 臼杵智江美, 濱谷広頌, 新井冨生, 山田浩和. 全身性強皮症による間質性肺炎の治療経過中に発症し肺炎類似の画像所見を呈した肺小細胞癌の1例. 肺癌 56: 1057-1063, 2016.
  5. Hino H, Nishimura T, Usuki C, Sazuka M, Ito T, Seki A, Nitadori JI, Yamada H, Arai T, Yamamoto H, Nakajima J. Salvage surgery for primary lung cancer after chemotherapy in octogenarians. Thorac Cancer. 8: 271-274, 2017.
  6. Sazuka M, Yamamoto H, Usuki C, Hamaya H, Kataoka A, Hanaoka-Murano Y, Hino H, Yamada H. Four Elderly Cases Developing Takotsubo Cardiomyopathy Associated with Flexible Bronchoscopy. J Jpn Soc Respir Endoscopy. 39: 333-342, 2017.
  7. 濱谷広頌, 山本寛, 津田泰成, 望月英明, 佐塚まなみ, 野木森智江美, 山田浩和, 新井冨生. 悪性リンパ腫に対する化学療法後,胸水貯留により発症した肺多形癌の一剖検例. THE LUNG perspectives 25: 2-5, 2017.
  8. 野木森智江美, 山本寛, 野中敬介, 佐塚まなみ, 濱谷広頌, 山田浩和. 無治療にて自然退縮を認めた高齢者肺扁平上皮癌の1例. 日老医誌 54: 555-559, 2017.
  9. 佐塚まなみ, 山本寛, 日野春秋, 関敦子, 山田浩和, 新井冨生. 心転移の鑑別にFDG-PETが有効だった肺扁平上皮癌の1例. 日呼吸誌 7: 15-19, 2018.
  10. 佐塚まなみ, 山本寛, 小林寿美子, 籠尾南海夫, 下地啓五, 加藤貴行, 東原真奈, 櫻井圭太, 新井冨生, 高田忠幸.間質性肺炎急性増悪の治療経過中に発熱・意識障害をきたした1例. 内科 121: 167-180, 2018.
  11. 佐塚まなみ, 村野陽子, 髙田和典, 野中敬介, 山田浩和, 山本寛. ペムブロリズマブによって生活機能の低下を来さずに治療継続が可能であった高齢者肺扁平上皮癌の1例. 日老医誌 55: 679-685, 2018.
  12. 山田浩和. 【プライマリ・ケアでおさえておきたい 重要薬・頻用薬】アレルギー薬Th2サイトカイン阻害薬. Medicine 55: 412-414, 2018.
  13. 山本寛. 【呼吸器感染症 成人肺炎診療ガイドライン2017に基づくこれからの実地診療】治療 実地医家が知っておくべき治療の動向 院内肺炎、医療・介護関連肺炎の治療の新しい視点 個人の意思やQOLを考慮した治療・ケア. Medical Practice 35: 613-616, 2018.
  14. 山本寛. 【高齢者医療ハンドブック-高齢者医療におけるダイバーシティへの対応】(第I章)高齢者の特性を理解する~生理機能の加齢変化~呼吸機能. 内科 121: 582-585, 2018. 
  15. 山本寛. 【老年医学(下)-基礎・臨床研究の最新動向-】高齢者の臓器別疾患 呼吸器疾患 肺炎. 日本臨床 76(増刊): 277-281, 2018.
  16. 山本寛, 山口泰弘. ADLの低下した高齢の進行肺癌患者の診療方針の決定 患者とその介護者が「いい人生だった」と言えるような支援をすることが重要(Q&A). 日本医事新報 4913: 56, 2018.
  17. 長島文夫, 山本寛.高齢がん患者における総合機能評価の有用性や妥当性、地域連携への活用法は? 今後の臨床試験で、国ごとの医療事情に沿った具体的な活用法の確立が望まれる(Q&A). 日本医事新報 4915: 57, 2018.
  18. 佐塚まなみ, 筑井恵美子, 濱谷広頌, 野木森智江美, 山田浩和, 山本寛. Osimertinibの投与とOmmayaリザーバーからの髄液ドレナージが癌性髄膜炎の治療に有効だった高齢者非小細胞肺癌の1例. 肺癌 59: 287-292, 2019.
  19. 山本寛. 【呼吸とアンチエイジング最前線】老化関連疾患 1) 肺炎(誤嚥性肺炎). アンチエイジング医学 15: 38-43, 2019.
  20. 山本寛. 肺音聴診 第一講 -肺音を聴きに行こう-. Medical Practice 36: 4, 2019.
  21. 山本寛. 肺音聴診 第二講 -呼吸音と副雑音 前編-. Medical Practice 37: 468, 2019.
  22. 山本寛. 【高齢者の肺炎-日常診療に役立つ最新知見-】治療 高齢者肺炎の治療:総論. 日本臨牀 78: 622-629, 2020.
  23. 山本寛. 【高齢者呼吸器疾患の診断から看取りまで】総説 3. 高齢者の肺癌 up to date. Geriat Med. 58: 291-294, 2020.
  24. 野木森智江美, 山本寛. 【高齢者呼吸器疾患の診断から看取りまで】Seminar 7. 高齢者呼吸器疾患の緩和ケア-病院-. Geriat Med. 58: 327-331, 2020.
  25. 石橋昌幸, 鈴木明美, 佐塚まなみ, 野木森智江美, 山田浩和, 新井冨生, 山本寛. 改変Ultrafast Papanicolaou染色を用いたRapid on site evaluationの紹介. 呼吸臨床 4: e00100, 2020.
  26. 石橋昌幸, 佐塚まなみ, 野木森智江美, 山田浩和, 山本寛. 80歳以上の高齢者気管支鏡検査における仮想気管支鏡とRapid on site evaluationの意義に関する検討. 気管支学 (巻号未定). 2020.6.24. accepte

6.腎臓内科

 1. 研修の特徴

  • 成人および高齢者の腎臓病について経験できます。
  • 腎炎・ネフローゼ症候群・血管炎の治療法を工夫しています。
  • 高血圧, 糖尿病、脂質異常症, 高尿酸血症, 貧血, 骨代謝など関連疾患の習得ができます。
  • 高齢透析患者に対する至適透析法やフレイル予防を習得できます。
  • 臨床研究や研究所との共同研究が可能です。

2. 取得できる資格

日本腎臓学会専門医、日本透析医学会専門医、日本内科学会認定医・総合内科専門医

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 武井 卓(日本腎臓学会腎臓専門医・指導医、日本透析医学会透析専門医・指導医、日本内科学会認定医、総合内科専門医、指導医)
  • 板橋 美津世(日本腎臓学会腎臓専門医・指導医、日本透析医学会透析専門医・指導医、日本内科学会認定医、総合内科専門医、指導医)

指導医のもとに担当医として診療に当たりますが、新患カンファレンス、多職種病棟カンファレンス(週1回)、透析カンファレンス(週1回)、病理カンファレンス(月1回)を通して診療科として治療方針を決めています。

4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

腎疾患(一次性腎疾患、全身性疾患の腎障害、保存期腎不全、急性血液浄化、維持透析など)を経験することで腎臓内科領域の診療能力向上を図ることを目標とします。症例の学会報告のみならず臨床研究についてもサポートします。病棟診療・透析診療(急性血液浄化・透析導入、維持透析)を通じ腎生検、BAカテーテル挿入など透析アクセス作成を習得できます。

5. Subspecialityの専門医を取得するために経験できる症例や技能

多くの腎疾患患者の診療を通じて腎臓内科・血液透析科の専門研修を継続し専門医を取得します。また当センターは高齢者の健康増進、健康長寿の実現を目指し、超高齢化モデルの創造の一翼を担っております。老年腎臓学のパイオニアとしてレベルの高いスキルの習得し、また研究活動についても推奨しています。

6. 他の病院との連携

小児期疾患や腎移植など習得のために他院への短期研修が可能です。

7.メッセージ

興味のある方は、ぜひ一度見学にいらしてください。

透析センターの案内

透析センターは病院3階にあります。入って奥が血液透析スペース(左写真)です。右手が待合室、右奥に腹膜透析外来スペースがあります。血液透析はOHDFシステムを備えています。また各種血液浄化療法が可能です。ベッド間にスペースがありSocial distanceがはかれています。また陰圧個室もあり感染症対策が可能です。

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透析中にエルゴメータを使用しての運動療法をおこなうことでフレイル防止を行っています。

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7.膠原病・リウマチ科

1. 研修の特徴

  • 膠原病疾患の身体所見を評価して診断する技術を取得する。
  • ヒト免疫学や臨床免疫学に関する知識を得ると同時に、膠原病の治療方法を研修する。
  • 患者さんに向き合って、個々の患者さんに最適な医療をおこなえるよう研修する。
  • 膠原病疾患の治療中に出現する様々な病態に総合内科的な対応をできるようにする。
  • 診断や治療に関する知見を適切に評価し、臨床研究を理解するのに必要な知識を取得。

2. 取得できる資格

日本リウマチ学会 専門医、指導医、日本内科学会認定医、総合内科専門医

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 久保 かなえ(日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員、日本腎臓学会専門医、日本内科学会総合内科専門医)

指導体制:初期研修医、専攻医ともに常勤医と主治医チームを作り入院診療や他科コンサルテーションを経験できる。

4.内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

経験できる主な症例:高齢発症関節リウマチ/リウマチ性多発筋痛症/RS3PEなどの関節炎疾患、関節リウマチ関連間質性肺炎、ANCA関連血管炎その他の小型血管炎、大血管炎(巨細胞性動脈炎・高安動脈炎)など

その他 全身性エリテマトーデス、炎症性筋疾患、全身性強皮症、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、成人発症スティル病、ベーチェット病、乾癬性関節炎・強直性脊椎炎などの脊椎関節症、痛風・偽痛風などの結晶性関節炎、IgG4関連疾患、日和見感染症など

5. Subspecialityの専門医を取得するために経験できる症例や技能

上記に加えて、稀少なリウマチ・膠原病疾患についても対応、関節の触診、関節エコーと基本的な関節穿刺

6. 他の病院との連携

東京大学医学部附属病院アレルギー・リウマチ内科と連携した研修プログラムを行っています。

7.メッセージ

当院は、市中病院ですが研究所が併設されており、大学病院と市中病院の長所を併せ持っています。希望に応じて専攻医1年目から膠原病の専門研修が可能です。また、希望の内科をローテーションすることも可能です。当院での研修により臨床医としての実力を高めることが最優先ですが、専門医の道に進んだときに研究にも興味をもっていただけるような研修を目指しています。当センターの膠原病・リウマチ科での後期研修を是非ご検討ください。

8.血液内科

1. 研修の特徴

  • 病棟自体が無菌管理された状況で、血液疾患全般の症例を経験することができる
  • 高齢者のみならず若年者血液疾患も積極的に経験することができる
  • 65 以上の高齢者造血幹細胞移植を積極的に行っているが、若年者の移植も増加
  • 70 代の造血細胞移植件数は全国1位で、特徴ある造血細胞移植を施行している
  • 日本造血細胞移植学会認定病院として非血縁者間骨髄移植/採取、末梢血幹細胞移植/ 取 ドナーリンパ球採取/輸注 非血縁者間臍帯血移植 HLA不一致移植も積極的に実施している

2. 取得できる資格

日本血液学会認定血液専門医、 日本造血細胞移植学会認定医、日本輸血・細胞治療学会認定医、

日本内科学会認定医・総合内科専門医

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 宮腰 重三郎(日本血液学会認定血液専門医・指導医、日本造血細胞移植学会認定医、日本内科学会認定医・日本老年病学会専門医・指導医)
  • 小林 寿美子(日本血液学会認定血液専門医・指導医 日本造血細胞移植学会認定医、日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、日本輸血・細胞治療学会認定医、日本輸血・細胞治療学会 認定細胞治療認定管理師、日本移植学会認定医、日本エイズ学会認定医・指導医)
  • 小倉 和外(日本血液学会認定専門医 日本造血細胞移植学 会認定医、日本輸血・細胞治療学会認定医、日本内科学会認定医・総合内科専門医)
  • 齋藤 輔(日本血液学会認定血液専門医)

基本は主治医制であるが、グループ診療も導入している

4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

骨髄異形成症候群 白血病 悪性リンパ腫 多発性骨髄腫等の診断から新規薬剤を含めた化学療法、さらに感染症や輸血療法など副作用合併症のマネージメント また自家末梢血幹細胞移植も経験ができる 全国/地方会学会の発表

5. Subspecialityの専門医を取得するために経験できる症例や技能

日本造血細胞移植学会認定医を 取得するために必要な移植症例採取症例を十分に経験することができる。

日本輸血・細胞治療学会認定医 を取得するための症例経験とトレーニング

臨床研究を積極的に行っており、研究の立案と実行を習得できる

6. 他の病院との連携

順天堂大学練馬病院と定期的回診 東京医大にて学位取得をサポート

7.メッセージ

高齢者造血細胞移植をリードしている病院として、治らない病気を治すことができる、唯一内科医で施行できる移植医療を積極的に施行しています。

9.化学療法科

1. 研修の特徴

  • 高齢、若年を問わず幅広い層の血液疾患を診療できます。
  • 特に超高齢者悪性リンパ腫・多発性骨髄腫に対する化学療法を積極的に行っており、数多くの症例を経験できます。
  • 分子標的薬など各種新薬を積極的に使用しており最新の医療を体験できます。
  • 外来化学療法を奨励しており、外来研修も相談に応じます。

2.取得できる資格

日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、日本血液学会認定・血液専門医・指導医、日本がん治療認定医機構認定・がん治療認定医、日本老年医学会認定・老年病専門医・指導医(ローテーション要)

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 宮本鋼(日本内科学会内科認定医・総合内科専門医・指導医、日本血液学会血液専門医・血液指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本老年病医学会認定老年病専門医、医学博士)
  • 橘盛昭(日本内科学会内科認定医、日本血液学会血液専門医)

グループ診療です。
新患チエックイン・チェックアウトカンファレンス毎週1回、病棟カンファレンス毎週2回、ベーシックカンファレンス毎週1回

4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

  1. 広い範囲の血液疾患の診断、治療
  2. 特にリンパ球系腫瘍に対する同種造血幹細胞移植以外の診断、治療、PD−1抗体療法を含む免疫細胞療法(将来的にはCAR-T細胞療法)
  3. 日本内科学会研修カリュキュラムの記載の血液内科領域全て

5. Subspecialtyの専門医を取得するために経験できる症例や技能

  1. 外来化学療法を主体とした造血器悪性腫瘍管理の技術を取得します。
  2. 高齢者が多く来院する医療機関であるので、特にEBVウイルス関連腫瘍や免疫不全高齢者リンパ腫など、希少なリンパ球系腫瘍を経験できます。
  3. 悪性リンパ腫の病態生理、病理診断に造詣の深い指導者の下で血液内科専門医を取得した後には、将来のSubspecialtyとして悪性リンパ腫を中心として、その基礎から臨床エビデンスまでの高いレベルの知識を習得します。
  4. 基礎研究についてもキャリアメイクの相談が可能です。

6. 他の病院との連携

悪性リンパ腫の病理診断をがん研究会有明病院の悪性リンパ腫を専門とする病理グループに依頼しており、詳細な診断のもと診療を行っている。共同研究も可能であり博士号取得も相談に応じます。

メッセージ

外来化学療法に力を入れて造血器悪性腫瘍を治療しています。悪性リンパ腫は症例も多くCAR-T細胞療法などの近未来的な医療の出現も目前です。まずは見学にお越しください。あなたの希望を聞かせてください。

10.感染症内科

1. 研修の特徴

  • 総合内科と協力し入院症例を担当します。
  • 他科からのコンサルテーションに対応します。
  • 微生物検査室で研修を行い、微生物検査の方法や薬剤耐性菌の知識を習得します。
  • 感染制御チームの一員として、院内感染対策を実践します。
  • 感染症関連の学会で報告します。

2. 取得できる資格

感染症専門医

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 小金丸 博(日本内科学会総合内科専門医、感染症専門医、ICD)

4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

内科一般入院症例(高齢者の食欲不振、体重減少、めまい、電解質異常など)

5. Subspecialityの専門医を取得するために経験できる症例や技能

細菌感染症(肺炎、尿路感染症、皮膚軟部組織感染症など)、髄膜炎、感染性心内膜炎、結核、不明熱など

6. 他の病院との連携

感染防止対策地域連携加算に関連した病院との定期的なカンファレンス

7. メッセージ

感染症診療を行うには、幅広い知識と患者さんの全身をみることが求められます。
総合診療的視点を持った専攻医の方々と一緒に働けることを楽しみにしております。

11.緩和ケア内科

1. 研修の特徴:

  • 緩和ケア病棟、緩和ケア外来、緩和ケアチーム、また地域の在宅診療所での在宅緩和ケアの研修を通して、あらゆる場面で求められる緩和ケアの知識、技術、態度を修得できます。

  • 緩和ケア病棟は、がん種を問わずまた様々な併存疾患を患っているがん患者さんを広く受け入れています。認知症や精神疾患、腎不全(維持透析)、血液がんなど、幅広い症例を経験でき、他科とのコンサルトや連携にも努めています。

  • 緩和ケアチームではがんだけでなく、心不全終末期や神経難病など非がん疾患の緩和ケアを経験できます。緩和ケア病棟の入院は高齢者だけではなくaya世代も入院されており幅広い年代の緩和ケアに携わることができます。

  • 退院率は20%前後で、早期からの緩和ケアからend of life careまで経験することができます。

  • 多職種でのチームケアや地域に根ざした緩和ケアを病棟での研修だけでなく他施設研修を通して経験できます。

  • 日本緩和医療学会の認定研修施設であり、一定の条件を満たした後は認定医や専門医を取得できます。

2. 取得できる資格

日本緩和医療学会認定医、日本緩和医療学会専門医

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 齊藤 英一(日本緩和医療学会専門医、日本プライマリケア学会専門医・指導医)

4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

緩和ケア内科は13領域には属していませんが、各診療科横断的に、がんによる苦痛や終末期の苦痛を和らげるための知識や技能、態度を身につけることができます。それらは内科専門医にとって欠くことのできない経験と考えています。

5. Subspecialityの専門医を取得するために経験できる症例や技能

緩和ケア病棟、チーム、在宅を通して緩和ケアに関する2年間の研修を行うことで、専門医の資格要件が満たされます。総合内科専門医の取得に必要な緩和ケア症例を経験できます。

6. 他の病院との連携

希望する在宅支援診療所や緩和ケア病棟での実習が可能

7.メッセージ

内科専門医を目指す先生にとっては基本的な緩和ケアを身に付けるための機会を、また緩和ケア専門医を目指す先生にとっても十分な経験を積めるように準備をしています。

12.総合内科

1. 研修の特徴

  • 高齢者の特性について理解を深めながら、疾患の治療にあたります。
  • 緊急入院患者の担当医として治療を行い、治療と並行して患者さんの生活背景を考慮しながら、多職種と協力のうえ快適な在宅療養生活につなげていきます。
  • 食欲不振、体重減少原因精査、転移性腫瘍精査等を行い、専門の科に紹介します。
  • 週1回半日、内科外来を担当し、多彩な疾患についての診察を行います。
  • 地域包括ケア病棟にて、多職種と協力して在宅支援を行います。
  • 地域の診療所と連携し、ポリファーマシー対策に力を入れています。

2. 取得できる資格  

日本内科学会総合内科専門医、日本老年医学会専門医

3. 指導医の名前、資格と指導体制

  • 岩切 理歌(日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本老年医学会専門医・指導医、日本血液学会専門医)
  • 大川 庭煕(日本内科学会認定医)

感染症内科と協力しながら、病棟の受け持ち患者は2人主治医制としています。

4. 内科専門医を取得するために経験できる症例や技能

感染症一般、気管支喘息、心不全、脱水症、電解質異常、転移性腫瘍、不明熱、体重減少、摂食障害など。中心静脈カテーテルの挿入も行っていただきます。

5. 専門医を取得するために経験できる症例や技能

老年症候群(歩行障害・転倒、認知機能障害、排泄障害、栄養障害、摂食・嚥下障害等)の評価と介入
フレイルの評価
地域包括ケア病棟における退院支援
訪問診療の研修
月1回の抄読会

6. 他の病院との連携

連携病院との勉強会
近隣の診療所における訪問診療の研修

7. メッセージ

高齢者が急増する中、ご自分のSubspecialityに関わらず、高齢者の特徴や高齢者をとりまく地域包括ケアシステムについては熟知しておく必要があります。高齢者においては、疾患の治療だけで快適な生活に戻れるとは限りません。当院研修中に、総合内科にて高齢者の特性について学びながら、一般内科の治療にあたる期間を設けていただくことをお勧めします。お待ちしております。

病院見学について

病院見学は、平日でしたら随時承ります。ただし、診療科の都合等により、ご希望に添えない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

お申し込みはメールにて、必ず件名を「病院見学希望」とし、

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を明記の上、総務課人事係:臨床研修事務担当へお申込みください。なお、当日は白衣と聴診器をご持参のうえ、お越しください。

当センターへのお越しを心よりお待ちしております。

お申込先/東京都健康長寿医療センター 総務課人事係 臨床研修事務担当

電話でのお問い合わせ 03-3964-1141(代表)
メールでのお問い合わせ jinjik@tmghig.jp

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