令和6年度厚生労働科学特別研究事業 アルツハイマー病の新しい抗Aβ抗体薬およびBPSD治療薬対応のための診療指針策定のための調査研究

アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン改訂第4版

 「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン」は認知症診療におけるアミロイドPETイメージング剤の適正使用の枠組みを示したものです。アルツハイマー病に対する抗アミロイドβ抗体薬レカネマブが令和5年12月に、ドナネマブが令和6年11月に承認され、治療対象者を選択する目的でアミロイドPETが保険収載されました。また、アミロイドPET診断薬の効能効果に、アルツハイマー病が疑われる軽度認知障害(MCI)が追加され(令和5年)、更に抗アミロイドβ抗体薬投与患者における脳内アミロイドベータプラークの確認(令和6年)が追加されました。このたびこれらに対応するため、ガイドライン第3版を改訂して第4版としました。この適正使用ガイドラインは日本核医学会、日本神経学会、日本神経治療学会、日本精神神経学会、日本認知症学会、日本老年医学会、日本老年精神医学会(50音順)が合同で設置した「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン」ワーキンググループが7学会の監修のもとに編集しました。

 また本適正使用ガイドラインは、厚生労働科学特別研究事業(令和6年度)「アルツハイマー病の新しい抗Aβ抗体薬およびBPSD治療薬対応のための診療指針策定のための調査研究」(代表者:冨本秀和)の支援を受けて、同研究の分担研究者である石井賢二(東京都健康長寿医療センター)がワーキンググループ座長としてとりまとめたものです。

「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン 改訂第4版」