社会科学系副所長

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社会科学系副所長 粟田 主一

  日本は世界最高水準の長寿国です。65歳以上高齢者の割合は2025年には30%に達し、2065年には国民の2.6人に1人が65歳以上高齢者,3.9人に1人が75歳以上高齢者になるものと推計されています。このような状況の中で、当研究所の社会科学系研究部門は、超高齢社会の多様な課題を明らかにするとともに、課題解決に向けた基礎研究、応用研究、実践研究を行うことによって、健康長寿社会の実現に寄与することをめざします。

 現在、社会科学系研究部門は、社会参加と地域保健、自立促進と精神保健、福祉と生活ケアという3つの研究チームで構成されています。また、それぞれのチームには3つのテーマ・グループがあり、それぞれが、社会参加、社会貢献、社会的孤立、地域保健、精神保健、口腔保健、栄養、フレイル、認知症、医療サービス、介護保険サービス、福祉サービス、社会的コスト、エンド・オブ・ライフ・ケア、人権などにフォーカスをあてた多面的研究を行っています。さらに、各研究チームの協力によって5つの長期縦断研究が併走しており、認知症未来社社会創造センターやフレイル予防センターと連携して、認知症やフレイルに関する地域ベースの疫学研究を実施しています。

 社会科学研究分野の研究者は、全体として、医学、歯学、看護学、公衆衛生学、疫学、社会福祉学、運動学、栄養学、心理学、認知科学、リハビリテーション学などの多様な学問分野の専門家で構成されています。このような幅広い人材と知識によって、強力な学際的研究が可能となり、日本社会が直面している困難な課題を解決するための研究に対応していくことが可能になります。当研究所は老年学をリードする長い歴史をもつ総合研究所であり、これまでにも数多くの研究成果を世界に発信してまいりました。これからもその伝統を大切にし、世界に新たな研究成果を発信して老年学研究をリードするとともに、国内外の人々に信頼され愛される研究所になることをめざします。