認知症支援推進センター研究員/福祉と生活ケア研究チーム(ソーシャルインクルージョン)協力研究員の小野真由子が、日本エンドオブライフケア学会 第7回学術集会 最優秀賞(一般演題 示説)を受賞しました。
自宅死を見据えた地域包括ケアシステムの可視化:3. 離島における死別を経験した人に対する周囲のサポート
小野真由子、神谷綾子、問芝志保、松江しのぶ、青木伸吾、岡村毅、井藤佳恵、宮前史子
離島において死別を経験した人に対する周囲のサポートは、死別に直面した人を積極的に支えていこうとする島民の姿勢によって、遺族の元には人や物が受動的に集まり、悲嘆への気遣いや葬儀にまつわる様々なサポートが提供されることが分かった。またサポートを受領した島民は同じような状況にある他の島民を積極的に支えていこうとする姿勢につながるなど本プロセスは循環していることが考えられた。こうしたサポートの基盤には島民が持つ日ごろから互いを思いやる気持ちや助け合う関係性があり、死別に際した互助的サポートの継続を実現させていることが示唆された。