福祉と生活ケア研究チーム 専門副部長の河合恒が、第11回日本予防理学療法学会学術大会 大会長賞を受賞しました。
アンクルバンド型加速度計とスマートフォン内蔵GPSで測定した日常生活歩行速度の一致度に関する検討
福祉と生活ケア研究チーム 専門副部長 河合恒
歩行速度は健康長寿のために重要な測定で、日常生活中に測定できると健康増進やフレイル予防に役立ちます。私たちはこれまでにスマートフォン(スマホ)内蔵GPSを使って日常生活歩行速度を測定し研究を進めてきました。スマホは多くの人が所有し日常生活歩行速度測定を広く普及させることができますが、GPS測定は屋外に限られます。一方、加速度計でも日常生活歩行速度を測定でき、こちらは屋外を含む測定が可能です。フレイルが進行し屋内での生活が増えた場合、加速度方式への移行が必要ですが、これらの互換性に関する知見はありませんでした。本研究では、アンクル(足首)バンド型の加速計とスマホによる日常生活歩行速度の一致度を比較し、2つの機器によるデータをどのように交換できるか、日常生活歩行速度の定義に貢献する知見を提供しました。