老化制御研究チーム分子老化制御の樋渡結依(連携大学院生)が第48回日本基礎老化学会大会 学生優秀発表賞を受賞しました。
ビタミン C が表皮角化細胞の分化に及ぼす影響
老化制御研究チーム分子老化制御 樋渡結依(連携大学院生)
表皮は、基底層の表皮角化細胞が増殖・分化し、有棘層・顆粒層の段階を経て、角層を形成しています。角層の表皮バリア機能や水分保持機能の維持には正常な表皮構造の構築が重要です。また、ビタミンC (L-アスコルビン酸)は多様な効果を期待して多くの化粧品に配合されています。先行研究では角層を形成する角質細胞の周りを覆うコーニファイドエンベロープの形成に必須なタンパク質がビタミンC (VC)によってエピジェネティクス制御を受けていることや、VC (−)により表皮全体の萎縮が引き起こされることが明らかになっています。しかし、これらの詳細なメカニズムは明らかではありません。本研究では、VCの有無が角化関連遺伝子の発現に及ぼす影響を解明することにしました。NRK細胞 (新生児ラット表皮角化細細胞)を培養し、顕微鏡観察と遺伝子発現またはタンパク質量を検討し、VC (+)とVC(−)で比較しました。
樋渡結依連携大学院生