老化制御研究チーム分子老化制御の光丸友華梨(連携大学院生)が日本ビタミン学会第3回次世代ミーティング一般研究発表にて優秀発表賞を受賞しました。
「長期的なビタミンC不足は、雄の肝臓でのみ脂肪の蓄積を招く」
老化制御研究チーム 分子老化制御 光丸友華梨(連携大学院生)
ビタミンC(VC)は、抗酸化作用やコラーゲンの重合、免疫機能の調節など、生体内の様々な働きに関与します。VC研究には、VC合成能を欠損したSenescence marker protein-30ノックアウト(SMP30-KO)マウスがよく用いられます。SMP30-KOマウスを用いた研究より、長期的なVC不足は、寿命を短縮することが明らかになっています。しかし、VC不足が、寿命にどのような影響を及ぼすのか、その詳細は、未だ明らかではありません。そこで、本研究では、 SMP30-KOマウスを用いて、長期的なVC不足が生体に及ぼす影響、そして性差の違いを解明することにしました。2月齢の雌と雄のSMP30-KOマウスをそれぞれ「VC十分群」と「VC不足群」に分け、飼育しました。そして、8月齢の時点で血漿、及び肝臓を採取し、ヘマトキシリンエオシン染色とトリグリセリドおよび総コレステロール定量、遺伝子発現量やRNAシーケンス解析、テストステロン測定を行いました。そして、長期的なVC不足は、雄の肝臓でのみ、脂肪の蓄積を招くことを明らかにしました。
光丸連携大学院生
賞状