東京都健康長寿医療センターの石渡俊行研究部長、豊田雅士研究副部長、佐々木紀彦主任級研究員らは日本獣医生命科学大学の吉村久志講師らと共同で、長鎖非コードRNAのH19が膵癌の浸潤と転移に関与していることを発見し、その機構を解明しました。この研究成果により、膵癌の転移を抑制する新たな治療法の開発に大きく貢献するものと期待されます。本研究は、「H19の膵癌の浸潤と転移への関与」について米国・カナダ病理学会誌「Laboratory Investigation」の98巻(本年6月号)に掲載され、今回、「転移促進のメカニズム」が米国科学誌「Oncotarget」誌に掲載されるのに先立ち、オンライン版(10月5日付け)に掲載されました。
Reduced expression of the H19 long non-coding RNA inhibits pancreatic cancer metastasis
Hisashi Yoshimura, Yoko Matsuda, Masami Yamamoto, Masaki Michishita, Kimimasa Takahashi, Norihiko Sasaki, Naoshi Ishikawa, Junko Aida, Kaiyo Takubo, Tomio Arai, Toshiyuki Ishiwata* (*corresponding author)
長鎖非コード RNA の H19 の発現抑制により膵癌の転移は減少する
吉村久志、松田陽子、山本昌美、道下正貴、高橋公正、佐々木紀彦、石川直、相田順子、田久保海誉、 新井冨生、石渡俊行* (*責任著者)