日本病理学会秋期特別総会にて学術研究賞を受賞

老年病理学研究チームの松田陽子協力研究員が、日本病理学会秋期特別総会にて学術研究賞を受賞しました。

発表タイトル

膵臓の加齢性変化が発癌に及ぼす影響の病理組織学的解析

発表者

老年病理学研究チーム 協力研究員(病理診断科 医長)松田 陽子

発表内容

膵臓の発がんのイニシエーション、プロモーション、プログレッションのそれぞれの過程における加齢の役割について、これまでの研究内容をまとめ報告いたしました。膵臓癌は極めて予後不良であり、中高年齢者に多く、今後さらに罹患率と死亡率が増加することが予測されています。膵臓癌のリスクファクターには家族歴、糖尿病、膵炎、大量飲酒などがありますが、加齢は最大かつ避けられないリスクファクターです。当センターの解剖例の膵臓の解析により、高齢者膵臓癌の特徴、及びテロメア異常進行による染色体不安定性発がんについて明らかにすることができました。この度、日本病理学会学術研究賞を受賞することができ、これを励みにさらに研究を進めていきたいと思います。また、研究遂行に際し、ご指導ご支援いただきました多くの方に深く感謝申し上げます。