日本自律神経学会にて「自律神経誌論文賞」を受賞

老化脳神経科学研究チームの内田さえ研究員らが、2018年10月25日の日本自律神経学会にて「自律神経誌論文賞」を受賞しました。

発表タイトル

原著論文「麻酔下マウスの脳局所血流に及ぼす橈骨神経電気刺激の影響」

発表者

内田さえa、鍵谷方子a、堀田晴美a、渡辺さおりb、三澤日出巳b

a東京都健康長寿医療センター研究所老化脳神経科学研究チーム

b慶應義塾大学薬学部薬理学講座

掲載雑誌

「自律神経 54巻1号 26頁-33頁(2017年発行)」

発表内容

大脳新皮質に酸素や栄養を運ぶ血流は、認知機能の維持に重要です。私たちは皮膚や筋肉の刺激が大脳新皮質血流を増やす作用メカニズムや加齢の影響について実験動物を用いて調べています。本研究では手の刺激による大脳新皮質血流増加反応に脳内のアセチルコリン神経(コリン作動性神経)が関わることをマウスで見出しました。この研究成果は、老化研究、さまざまな病態モデルマウスや遺伝子改変マウスでの研究を行ううえでの重要な基礎データになると期待され、高く評価されました。