第78回日本公衆衛生学会総会優秀ポスター賞を受賞しました。

社会参加と地域保健研究チーム横山友里研究員が第78回日本公衆衛生学会総会優秀ポスター賞を受賞しました。

発表タイトル

フレイル改善のための複合プログラムが要介護・死亡リスクと介護給付費に及ぼす影響

発表者

社会参加と地域保健研究チーム 横山友里研究員

発表内容

当研究チームでは、「運動」「栄養」「心理・社会参加」を柱としたフレイル改善のための複合プログラムを作成し、コホート内ランダム化比較試験によってフレイルをアウトカムとした短期的および長期的効果を検証してきました。本研究では、本プログラムへの参加がその後の要介護・死亡発生リスクや介護給付費に及ぼす影響を、傾向スコアでマッチングした同一コホート内の非参加者との比較によって検証しました。32ヶ月間の追跡における要介護認定および介護給付費を比較した結果、介入群は対照群に比べて、要介護の新規発生率は低い傾向にあり、介護給付費利用者1人あたりの、累積の費用および1月あたりの費用の平均値についても、低い傾向がみられました。以上の結果から、本プログラムの実施により、要介護発生リスクおよび介護給付費を抑制できる可能性が示されました。