2020年8月4-6日に開催された第62回日本老年医学会学術集会において、社会参加と地域保健研究チーム(ヘルシー・エイジングと地域保健)の谷口優 協力研究員が優秀論文賞を受賞しました。発表内容は以下の通りです。
「Association of Trajectories of Cognitive Function with Cause-Specific Mortality and Medical and Long-Term Care Costs」
原著
社会参加と地域保健研究チーム(ヘルシー・エイジングと地域保健)
谷口優、北村明彦、石崎達郎、藤原佳典、篠崎智大、清野諭、光武誠吾、鈴木宏幸、横山友里、阿部巧、池内朋子、横田勲、松山裕、新開省二
社会参加と地域保健研究チームが実施する長期縦断研究のデータをもとに、高齢期の認知機能の変化パターンを類型化し、死亡リスクと社会保障費への影響を調べた。認知機能が早期に低下する群は、心血管疾患死亡のリスクが高く、医療費の上昇がみられた。一方、認知機能に緩やかな低下がみられる群では、総死亡リスクが高いことに加えて、認知機能の低下に伴う医療費の上昇、さらに認知症疑いの水準で医療費と介護費の両方に上昇がみられた。本研究結果は、認知症予防の推進に資するとともに、今後認知機能の低下対策に資する有用な知見となると考えられる。
第11回Geriatrics & Gerontology International 優秀論文賞 受賞に関する記事(受賞者一覧は下記をご参照ください)
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/ggi/jyusho.html