<プレスリリース>「高齢者健康増進センター事業モデルが アジア健康長寿イノベーション賞 優秀事例に採択されました」

発表内容の概要

 日本国際交流センターならびに東アジア・アセアン経済研究センターが主催する、第1回アジア健康長寿イノベーション賞において、高齢者健康増進センターが産学連携で共同開発したフレイル対策・健康寿命延伸モデルが優秀事例に採択されました(http://www.jcie.or.jp/japan/2020/07/27/post-5908/)。

概要

  • 超高齢社会においてフレイル対策が注目される中、その対策を社会保障のみで取り組むには限界があります。我々は心臓疾患を含む慢性疾患を有する高齢者のフレイルに関連する心身機能の維持・向上や日常生活の自立に資するエビデンスを有したプログラム(運動プログラム1、運動困難な病状や虚弱な高齢者を対象とする遠赤外線低温サウナプログラム2、フレイルや認知機能などの心身機能の現状を可視化する評価プログラム)を地域に広めるため、共同研究・開発を(一社)日本健康寿命延伸協会(以下協会)と行って参りました。
  • 個々の高齢者の状態に応じた安全かつ効果的なプログラムを提供するために、「評価プログラム」の結果から「プログラム選定」や「運動強度の算出」を自動化するシステム開発を行いました3
  • このような産学連携による共同開発の成果を踏まえ、協会では、フレイルや高齢者の健康に関する啓蒙活動や早期発見・対策を通して高齢者が自助・共助のもと健康づくりを可能とする環境づくり「まちの健康ステーション;フレトレセンター」を2019年9月板橋区大山東町にサービス事業化しました。プログラムは現在、多数の地方自治体フレイル対策事業としても採用されております。
  • 現在、コロナ禍を受け、高齢者の健康維持に向けオンライン配信型プログラムも開発しました。
  • この度、我々の連携に基づいた一連の取り組みが、第1回アジア健康長寿イノベーション賞において優秀事例(タイトル:「高齢者の自立を促すフレイル対策プログラムの実装モデルの開発」)に採択されました。
  • 我々は今後も引き続き協会と連携の下、地域高齢者の健康寿命の延伸に向け研究・開発を進めて参ります。

1 J Gerontol Geriatr Res 2018, Vol 7(6): 491,  2GGI DOI:10.1111/ggi.1.4003 (2020),  3特願2020-078830

【参加者より写真掲載の許可を得ております】

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プレス資料

(問い合わせ先)

東京都健康長寿医療センター

循環器内科/高齢者健康増進センター 
医員 杉江 正光

〒173-0015 東京都板橋区栄町35番2号

電話 03-3964-1141内線62243

Email:masamitsu_sugie@tmghig.jp