第15回日本応用老年学会大会において優秀発表賞を受賞しました。

 2020年10月3日にオンラインで開催された第15回日本応用老年学会大会において、社会参加と地域保健研究チームの相良友哉非常勤研究員が優秀発表賞を受賞しました。本賞は、本大会において優れた研究発表をおこなった者に対して授与されたものです。

受賞タイトル

後期高齢の求職者に対する効果的な就労ニーズマッチングの方策に関する検討

受賞者

相良友哉(社会参加と地域保健研究チーム 非常勤研究員)

受賞研究の概要

 人生100年時代といわれる昨今、元気なうちは働きたいと考える求職高齢者が年々増えています。ただし、求職高齢者は必ずしも就労に結びついていないのが現状です。そのため、就労支援組織は、雇用者(企業や事業所)と求職高齢者の双方のニーズを効果的にマッチングし、より多くの求職高齢者を就労に結び付けられる支援をおこなうことが重要です。

 求職高齢者の就労支援業務に長年携わる就労支援組織の職員に対するインタビュー調査の結果、求職者の年齢が高いほど、過去に培った知識や技能、成功体験に固執する傾向が強いことが示されました。そのため、雇用者のニーズと求職者自身のニーズの共通点と相違点を客観的に整理する窓口支援の徹底によって、求職者自身の気付きを促進することで冷静にアドバイスを受容できる環境を作り、求職高齢者の意識転換を手助けしていることが示唆されました。

相良非常勤研究員 賞状とともに                      賞状
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