第22回日本健康支援学会年次学術大会・第8回日本介護予防・健康づくり学会大会 大会優秀賞を受賞しました

第22回日本健康支援学会年次学術大会・第8回日本介護予防・健康づくり学会大会 大会優秀賞を受賞しました

発表タイトル

外出自粛要請下におけるウォーキングや筋力トレーニングの実施は高齢者の精神的健康の低下を抑制するか

発表者

福祉と生活ケア研究チーム 研究員 江尻愛美

発表内容

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により不要不急の外出自粛が要請されていますが、外出自粛は感染予防に効果的である一方で、身体活動量の減少により心身の健康が低下してしまうことが懸念されています。そこで私たちは、一回目の緊急事態宣言解除後に地域在住高齢者を対象として郵送調査を行い、外出自粛要請時にウォーキングや自宅での筋力トレーニングを行った高齢者は精神的健康の低下が抑制されたかについて分析を行いました。
その結果、心身の健康を保つためにウォーキングを行った方であっても1年前と比較して精神的健康度は低下していましたが、行わなかった方と比較して低下が抑制されていました。一方、自宅での筋力トレーニングを実施した方は実施しなかった方と比較して精神的健康度は高いものの、実施の有無と精神的健康度の変化との関連は認められませんでした。
新型コロナウイルス感染症の収束の見通しの立たない中で、感染対策を十分に取りながら屋外でウォーキングを行うことは、身体活動量を増やすだけでなく精神的な健康を保つ上でも有用である可能性があります。


江尻先生 表彰状とともに
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