老化機構研究チーム　研究生　小林天美（研究当時 東京大学老年病科大学院生)は、第44回日本基礎老化学会大会基礎老化学会大会において、若手奨励賞並びにMost Impressive Presentatorを受賞しました。

受賞タイトル

FRET-based high-throughput screen identifies a compound that promotes mitochondrial function by respiratory chain supercomplex assembly

受賞者

老化機構研究チーム　研究生　小林天美（研究当時 東京大学老年病科大学院生)

受賞内容について

　ミトコンドリアの加齢性変化は、骨格筋の老化に関与していると言われており、近年、複数のミトコンドリア呼吸鎖複合体が結合し形成される、呼吸鎖超複合体（超複合体）により骨格筋細胞のエネルギー産生が制御されることが示されたが、そのメカニズムや筋老化との関連については未だ不明である。本研究では、筋肉細胞内で超複合体形成をFörster共鳴エネルギー(FRET)シグナルとして可視化し、ライブイメージングとして定性的・定量的に評価をすることに成功した。また、本手法を応用し、化合物ライブラリーから超複合体の形成を促進させる物質を見出した。本研究は、サルコペニアを代表とする加齢性疾患の応用研究に幅広く適用可能であり、引き続きミトコンドリア機能の促進により細胞・組織の機能を向上させるメカニズムの解明に活用していく。

第44回日本基礎老化学会大会基礎老化学会大会若手奨励賞並びにMost Impressive Presentatorの受賞に関する記事（受賞者一覧は下記をご参照ください）
http://www.jsbmg.jp/2021jsbmg/Index.html

若手奨励賞の表彰状