第44回日本基礎老化学会大会 若手奨励賞を受賞しました。

老化脳神経科学研究チーム 研究員 飯村佳織は第44回日本基礎老化学会において若手奨励賞を受賞しました。

受賞タイトル

嚥下を誘発する上喉頭神経への慢性電気刺激は骨粗鬆症モデルラットの骨密度を部分的に抑制する

受賞者

老化脳神経科学研究チーム・自律神経機能研究 研究員 飯村佳織

受賞研究の概要

 今回、若手奨励賞をいただいた研究では、上喉頭神経という喉のあたりにある神経を電気刺激すると、骨を丈夫にするホルモンであるカルシトニンの分泌が増加することを動物で明らかにし、さらに、その刺激を3~4週間行うと骨粗鬆症モデル動物の足の骨密度低下が部分的に抑制されることを示しました。近年、神経を刺激することで疾患を治療するニューロモデュレーション治療が、薬を使わない新しい治療として世界的に注目されています。骨粗鬆症は高齢になると多くの方が経験する疾患ですが、使いやすい薬が少なく、いまだ治療の選択肢が限られています。本研究の成果が、骨粗鬆症に対する新しい治療として発展していくことを期待しています。

飯村研究員と賞状
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