自立促進と精神保健研究チーム 研究生 目黒 郁美は、一般社団法人日本老年歯科医学会第32回学術大会において優秀ポスター賞を受賞しました。
要介護高齢者における義歯不使用に関連する因子の検討
自立促進と精神保健研究チーム 研究生 目黒 郁美
義歯による歯科治療は、形態の回復や口腔機能の維持・回復、低栄養の防止、認知機能などの効果があると報告されています。一方、平均寿命の延伸に伴う要介護高齢者の増加により、義歯を作製したにもかかわらず、義歯使用が困難となる事例を臨床上多く経験しますが、その要因に関する検討は十分になされていません。
そこで秋田県某地域の要介護高齢者201名を対象に調査を行いました。
その結果、食事等の様々な要因を調整しても、中等度の認知症とうがいが十分できないことが義歯の不使用につながりやすいことが分かりました。今後も高齢者の義歯の治療をはじめとする歯科治療に関して、研究を通じて貢献できるよう精進して参ります。
目黒先生