第10回日本認知症予防学会学術集会浦上賞を受賞しました。

東京都健康長寿医療センター研究所社会参加と地域保健研究チーム 研究副部長 村山洋史は、第10回日本認知症予防学会学術集会において浦上賞を受賞しました。

発表タイトル

高齢期の社会的孤立と脳容積の関連: NEIGE Study

発表者

社会参加と地域保健研究チーム 研究副部長 村山洋史

受賞内容について

社会関係の希薄さによって定義される「社会的孤立」が、認知機能低下や認知症発症のリスクであることは多くの研究によって支持されていますが、その神経学的メカニズムは十分に解明されていません。本研究では、新潟県十日町市の高齢者コホート研究のデータを用い、社会的孤立とMRIで測定した脳容積が関連するかを検討しました。結果、社会的孤立者は、社会的孤立していない人と比較して、前頭前野と灰白質の容積が小さいという結果でした。海馬に関しては、関連は認められませんでした。本研究は、社会的孤立と脳容積に関する日本で初めての研究であり、社会的孤立と認知機能低下や認知症発症との関連には前頭前野と灰白質の萎縮が媒介している可能性を示すことができました。

第10回日本認知症予防学会学術集会HP


村山先生 賞状とともに
20210817_160657.jpg