第2回日本世代間交流学会誌「奨励賞」を受賞しました

社会参加と地域保健研究チームの相良友哉非常勤研究員が執筆した論文が、第2回日本世代間交流学会誌「奨励賞」を受賞しました。本賞は、前年度に日本世代間交流学会誌において優れた論文発表をおこなった若手研究者に対して授与されたものです。

受賞論文タイトル

首都圏高齢者のボランティア活動頻度と心身・社会的状況との関連
―世代間交流型ボランティアを行う高齢者を対象として―

受賞者

社会参加と地域保健研究チーム 非常勤研究員 相良友哉

受賞論文の概要

 高齢者が活発にボランティア活動をすることは本人の健康維持・増進に良い効果をもたらすことがさまざまな研究において支持されています。しかし、ボランティアの種類に絞って検討された研究は多くありません。本研究では、世代間交流を基盤とした社会貢献性の高いボランティア活動を対象として、活動頻度と心身・社会的状況との関連について検討しました。その結果、世代間交流型のボランティア活動をおこなっている高齢者の活動頻度と心身の健康状態に関連は見られなかったものの、活動頻度が高いほどボランティア活動への責任感や使命感を感じている傾向が見られ、また地域活動へ積極的に参加していることも明らかになりました。ボランティア活動の頻度と心身の健康状態との関連性が見られなかったことから、必ずしも健康状態が良い高齢者が頻繁に活動をしているとは言い切れず、むしろ活動頻度が高いことが、地域社会との繋がりや生活機能を高く維持することに寄与している可能性を示すことができました。

相良先生 賞状とともに
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