Regional IPA/JPS Meetingにて、Presentation Awardを受賞しました。

Regional IPA/JPS Meetingにおいて、認知症未来社会創造センター 山下真里 研究員がPresentation Awardを受賞しました。

大会名

Regional IPA/JPS Meeting

発表タイトル

Examining apathy prevalence and associated factors among older adults after Great East Japan Earthquake: A mixed-methods study

発表者

認知症未来社会創造センター 研究員 山下真里

共同発表者:清野諭1)、野藤悠1)、菅原康宏1)、藤田かんな1)、北村明彦2)、新開省二3)、藤原佳典1)
1):社会参加と地域保健研究チーム
2):八尾市健康まちづくり科学センター
3):女子栄養大学

受賞内容について

 東日本大震災から約10年が経過しました。道路や建物の復興は進んでおりますが、心の復興は進んでいるのでしょうか。本研究では心理的問題のうち、意欲低下(アパシー)に着目し、被災地気仙沼の高齢者36名に電話インタビューを実施し、アパシーのタイプを3つに分類しました。
 その結果、加齢や疾病にともなう身体機能や社会機能の低下とともに生じるタイプは、アパシー症状があっても生活満足度が高く、ソーシャルサポートも十分である場合が多いことがわかりました。一方で、死別や震災など大きな生活変化をきっかけとするタイプは抑うつとの併発がみられ、特に注意が必要であることがわかりました。さらに、老年期以前から継続するストレスフルな社会状況や家族関係によって生じるタイプは、生活満足度が低く、サポートを避ける傾向がみられました。

山下先生 賞状と共に
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