第40回日本認知症学会学術集会において、高齢者バイオリソースセンター 松原知康が、学術奨励賞を受賞しました。
第40回日本認知症学会学術集会
生前 11C-Pittsburgh compound-B PETを実施した22剖検例における Centiloidと病理診断との対比
高齢者バイオリソースセンター 松原知康
アルツハイマー病で脳に蓄積するアミロイドβを生きたまま可視化できる技術がアミロイドPETです。従来、アミロイドPETで見た集積の「分布」や「量」の意義は明らかではありませんでした。本研究では、当センターの高齢者剖検コホートのデータを検討し、生前のアミロイドPETでの集積量を表すCentiloid値が、剖検脳におけるアミロイド β蓄積の「拡がり」や「密度」を表す病理学的診断指標とよく合致していることを確認し、PET診断指標の病理学的根拠を明確にしました。この指標はAI診断にも応用可能で、アルツハイマー病に対する予防・治療介入時期の判定や発症・進行予測に役立つものと期待されます。
松原先生 賞状と共に