ヘルシー・ソサエティ賞は、より明るい今日とより良い明日に向けて、健全な社会と地域社会、そして国民のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献した人々を称える目的で、公益社団法人日本看護協会とジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループによって2004年に創設されました。そのなかの「パイオニア部門」は、人口の高齢化を含めた大きな社会の変化に直面する我が国において、健全な社会の実現のため、医療、介護、関連産業、あるいは社会そのものにおいて、病気への取り組み、病気になりにくいよう心身両面での健康を保つための取り組み、また高齢者介護の分野における劇的な進歩など、革新的、つまりこれまでになかった取り組みによって新しい価値を創造している方を対象とします。
このたび、東京都健康長寿医療センター理事長の鳥羽研二先生、センター長の許俊鋭先生、国立長寿医療研究センター理事長の荒井秀典先生のご推薦をいただきまして、ヘルシー・ソサイエティ賞パイオニア部門を受賞させていただきました。1990年より概ね30年間にわたって、認知症やうつ病などの高齢者の健康問題に取り組んで参りましたが、そのことをご評価いただいての受賞かと存じます。このたびの受賞は病院、研究所及び地域の皆様の支えがあってこそのものであり、改めて御礼申し上げたいと思います。希望と尊厳をもって暮らせる長寿社会の実現に向けて、今後とも皆様とともに力を尽くしていければと存じております。どうぞよろしくお願い申し上げます。