日本老年社会科学会第64回大会においてポスター賞を受賞しました。(COVID-19流行以前と比較した社会活動の実施状況と孤独感の関連)

日本老年社会科学会第64回大会において、認知症未来社会創造センター山下真里研究員が、ポスター賞を受賞しました。

発表タイトル

COVID-19流行以前と比較した社会活動の実施状況と孤独感の関連

発表者

山下真里(認知症未来社会創造センター)
共同発表者:清野諭1)、森裕樹1)、横山友里1)、小林江里香1)、服部真治2)、藤原佳典1)

1):社会参加と地域保健研究チーム
2):医療経済研究・社会保険福祉協会 医療経済研究機構

受賞内容について

 本研究は、COVID-19流行により休止・自粛となった社会活動の現状と、その心身への影響を明らかにするものです。特に、孤独感に着目し、COVID-19流行以前と比較した社会活動の実施状況との関連について調査しました。対象者は、東京都A市在住75歳以上の全高齢者のうち要支援・要介護認定者を除く51,176名(回収率65.4%)で、欠損のない26,185名(男性12,828名)のデータを解析しました。
 その結果、COVID-19拡大以前は社会活動に参加していたが、この1年間は参加していないという中断者は全体の約17%いることがわかりました。また、現在社会活動に参加している者に比べて、元々参加していない者と中断した者は、どちらも高い孤独感と有意に関連していることがわかりました。以上から、孤独対策の観点から、現在活動を中断している者の活動再開を促すアプローチを検討すべきと考えます。

賞状
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