日本老年社会科学会第64回大会においてポスター賞を受賞しました。(老研式活動能力指標の下位尺度低下の組合せと総死亡との関連:板橋お達者研究8年間の縦断調査より)

日本老年社会科学会第64回大会において、福祉と生活ケア研究チーム主任研究員河合恒が、ポスター賞を受賞しました。

発表タイトル

老研式活動能力指標の下位尺度低下の組合せと総死亡との関連:板橋お達者研究8年間の縦断調査より

発表者

河合 恒(福祉と生活ケア研究チーム)

共同発表者:
河合 恒1)、江尻愛美1)、伊藤久美子1)、藤原佳典1)、井原一成2)、平野裕彦1)、金 憲経1)、大渕修一1)

1)東京都健康長寿医療センター研究所
2)弘前大学

受賞内容について

 フレイルの多面的な側面の理解と死亡への影響を調査するために、板橋お達者健診の約3,000名のデータを用いて、「老研式活動能力」の「手段的自立」、「知的能動性」、「社会的役割」の各領域低下の組合せと8年間の死亡との関係を分析しました。老研式活動能力は東京都老人総合研究所で35年前に開発された、高齢者の生活機能の国際的な評価指標です。
 分析の結果、社会的役割低下が最も多いが、そのうちの半分は他領域の低下との併存があること、死亡リスクは手段的自立と他の領域の低下が併存した場合、低下なしに比べて約2倍と最も高くなることがわかりました。これらのことから、フレイル対策における社会的側面の重要性、多面的側面に配慮した対策の必要性が示唆されました。偉大なる先輩方が開発された指標による研究で受賞できたことを大変光栄に思います。

河合先生賞状とともに
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