第64回日本老年医学会学術集会にて会長奨励演題賞及び第4回日本老年医学会YIAを受賞しました。

第64回日本老年医学会学術集会において、社会参加と地域保健研究チーム 清野諭主任研究員が、会長奨励演題賞及び第4回日本老年医学会YIAを受賞しました。

会長奨励賞演題賞

発表タイトル

地域在住高齢者の骨格筋指数の加齢変化パターンとその予測要因

発表者

清野諭、谷口優、成田美紀、阿部巧、野藤悠、横山友里、天野秀紀、新開省二、北村明彦、藤原佳典

発表内容

 骨格筋量はサルコペニアの中核指標として位置づけられています。これまで日本人高齢者を対象とした研究では、骨格筋量の横断的な加齢変化を報告した研究は多くあるものの、縦断的な加齢変化パターンは明示されていませんでした。そこで本研究では、骨格筋量の縦断的加齢変化パターンとその予測要因を明らかにすることを目的としました。
 1998名(男性976名、女性1022名)の延べ6110回の健診データを解析した結果、男女とも骨格筋量の加齢変化パターンは、1)65歳時点でサルコペニア基準に該当しその後も緩やかに低下する低群、2)80歳以降にサルコペニア基準に該当する中群、3)80歳以降も高値を保持する高群の3群に類型化されました。また、骨格筋量をより高く保持するためには、非喫煙や高筋力であることの重要性が示唆されました。一方で、高体重や高血圧が中・高群の特徴として併示されたため、これらを適切に管理することも必要と考えられました。

第4回(2022年度)日本老年医学会YIA(Young Investigator Award:若手研究者奨励賞)

受賞タイトル

地域在住高齢者のサルコペニア・フレイル予防を目的とした疫学研究

受賞者

社会参加と地域保健研究チーム 主任研究員 清野諭

受賞内容

 これまでにおこなってきたサルコペニア・フレイル予防に関する一連の疫学研究(観察研究・介入研究・地域介入研究)成果がYIAとして表彰されました。