第11回日本認知症予防学会学術集会において大田崇央研究員が浦上賞を受賞しました。

第11回日本認知症予防学会学術集会において認知症未来社会創造センター(IRIDE)研究員 大田崇央が、浦上賞を受賞しました。

受賞名

浦上賞

発表タイトル

サルコペニア重症度と認知機能の関連:IRIDEコホート研究

受賞者

認知症未来社会創造センター(IRIDE) 研究員 大田崇央

受賞内容

 認知機能の低下は超高齢社会に突入した本邦の重大かつ迅速に対応すべき公衆生成上の課題です。認知機能低下には社会経済的、遺伝的な要因などが複雑に作用して生じるといわれています。それら要因の一つにサルコペニア(骨格筋量の減少および筋力・身体機能の低下)も認知機能と密接に関連することが近年の研究で明らかになりつつあります。しかしながら、一貫した見解がなされていないのも現状です。本研究ではIRIDEコホート研究として当研究所が管理する地域コホート研究を集約した大規模データを用い、サルコペニア重症度と認知機能の関連について性・年齢カテゴリ別に検討しました。結果、サルコペニアでない群と比べサルコペニア重症度が増すにつれ認知機能が顕著に低下していることが明らかとなりました。さらに、この関連性は75歳以上かつ女性でより強く関連していることも明らかとなりました。性差に関するメカニズムは今後も検討の余地がありますが、骨格筋量および筋力・身体機能を高く保つことは認知機能の低下を予防する上で重要な戦略の一つである可能性が示唆されました。

大田先生賞状とともに
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