第23回日本認知症ケア学会大会において、自立促進と精神保健研究チーム 研究副部長 岡村毅が、石崎賞を受賞しました。
第23回日本認知症ケア学会大会
石崎賞
認知症の人を包摂する稲作ケアプログラムの新展開①
自立促進と精神保健研究チーム 研究副部長 岡村毅
自立促進と精神保健研究チームは、すべての高齢者が認知症等の様々な困難があっても安心安全な暮らしができる地域共生社会の研究をしています。有効な方法論の一つがケアファームです。
これはオランダなどで実装されているもので、デイケアの代わりに、好きな農作業を農園で行うことができます。 我々は病院のそばの田畑を用いたプログラムを展開してきましたが、これでは足腰が弱い、あるいは寝たきりのために外出できない患者さんは利用できないという問題がありました。
そこで院内に田畑を設置する、庭を整備する、という形で院内ケアファームの開発を行いました。これは病床が多く、入院患者さんが多いというわが国にあった活動かもしれません。
さらに院内のスタッフの協力が不可欠であることから、一層スタッフを巻き込みました。頻回に情報発信をし、報告会もおこない、院内各部署の責任者等からなる委員会を作りました。結果的に院内の風通しもよくなるという副次的な効果も得られました。
広く全国に普及してほしい活動です。
岡村先生賞状とともに