第38回日本老年精神医学会「奨励賞」を受賞しました

第38回日本老年精神医学会において、自立促進と精神保健研究チーム 研究副部長 岡村毅が、奨励賞を受賞しました。

大会名

第38回日本老年精神医学会

受賞名

奨励賞

発表タイトル

Factors associated with inability to attend a follow-up assessment, mortality, and institutionalization among community-dwelling older people with cognitive impairment during a 5-year period: evidence from community-based participatory research (Psychogeriatrics誌に掲載された論文)

受賞者

自立促進と精神保健研究チーム 研究副部長 岡村毅

受賞内容

認知機能低下と共に地域で生きている方に、現実の世界では何が起きるのかということを、高島平で行っているコミュニティ参加型研究で明らかにした論文です。これまでの研究では、入所された方や亡くなられた方の情報が分からないという限界がありました。個人情報の壁もありますし、研究者が数年に1回やってくるだけでは詳しいことは分からないという壁もあります。そこで地域社会に対して、研究者が支援者として腰を据えて深くかかわることで、この壁を乗り越えました。結果は、①5年間でおよそ半数は地域生活の継続ができなくなった、②行方が分からなくなった人の唯一の関連要因は「独居」であった、というものでした。共生社会を作るためには、まだまだやらなければならないことがたくさんあるようです。

 

表彰式の様子
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共同研究者らと共に(左から宇良研究員、岡村研究副部長、枝広研究員)
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