第25回日本運動疫学会学術総会「最優秀演題賞」を受賞しました

第25回日本運動疫学会学術総会において、社会参加とヘルシーエイジング研究チーム(ヘルシーエイジング)研究員  阿部 巧 が、最優秀演題賞を受賞しました。

大会名

第25回日本運動疫学会学術総会

受賞名

最優秀演題賞

発表タイトル

Neighbourhood built environment and withdrawal from a walking program with incentives in mid-to-older aged adults in Japan

受賞者

筆頭演者:阿部巧1,2)
1) 社会参加とヘルシーエイジング研究チーム(ヘルシーエイジング) 研究員
2) Swinburn University of Technology, Research affiliate

共同発表者:杉山岳巳2,3)、Owen Neville 2,3)、樋野公宏4)
2) Swinburn University of Technology
3) Baker Heart & Diabetes Institute
4) 東京大学

受賞内容

 身体活動量の向上を目的とした介入を実施する際に、インセンティブ(報酬)を付与することで介入効果を高められうることが報告されていました。一方で、プロググラムを長期的に実施した場合には、一定数がプログラムから脱落する(参加を辞める)ことが分かっていましたが、脱落の関連要因についての知見は十分ではありませんでした。
 そこで本研究では、歩数に応じてインセンティブが得られるプログラム「よこはまウォーキングポイント事業」に参加した40-74歳の横浜市民約3万名のデータ(中央値で22ヵ月間追跡)を活用し、居住地域の近隣環境に着目して、プログラムからの脱落との関連性を明らかにしました。
 その結果、交差点密度が低い地域に住む者に比べ、交差点密度が高い地域に住む者ではプログラムからの脱落が有意に少ないことが明らかになりました。プログラムへの参加継続において、地理的環境の影響を踏まえることの重要性が示唆されました。

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