The 12th IAGG Asia/Oceania Regional Congress 2023において、病理診断科部長　新井冨生が、The Outstanding Poster Presentation Award(優秀ポスター賞)を受賞しました。

大会名

The 12th IAGG Asia/Oceania Regional Congress 2023

受賞名

Outstanding Poster Presentation Award(優秀ポスター賞)

発表タイトル

Age-related increase of proportion of microsatellite instability in gastric, colorectal, and endometrial carcinomas

受賞者

病理診断科部長　新井冨生
（共同演者　小松明子、永坂拓也、野中敬介、石渡俊行）

受賞内容

　がんの免疫療法として免疫チェックポイント阻害薬が注目されている。この薬が有効とされるマイクロサテライト不安定性を示す腫瘍の割合を胃癌464例、大腸癌744例、子宮内膜癌54例を用いて検討した。マイクロサテライト不安定性の割合は胃癌17.7%、大腸癌13.3%、子宮内膜癌20.4%であった。マイクロサテライト不安定性の割合は、80歳以上では胃癌19.4％、大腸癌30.5％、子宮内膜癌24.0％であり、79歳未満における割合（ぞれぞれ8.9％、8.2％、17.2％）より高かった。 また、胃癌、大腸がんでは女性の方が男性より有意に高率であった。これらの結果は、高齢者の胃癌、大腸癌、子宮内膜癌に対し、新たな治療戦略の可能性を示した。

表彰状