The 12th IAGG Asia/Oceania Regional Congress 2023において、社会参加とヘルシーエイジング研究チーム 研究員 阿部巧が、The Outstanding Poster Presentation Award(優秀ポスター賞)を受賞しました。
The 12th IAGG Asia/Oceania Regional Congress 2023
Outstanding Poster Presentation Award(優秀ポスター賞)
Changes in healthy behaviours and incident frailty in community-dwelling older adults
社会参加とヘルシーエイジング研究チーム 研究員 阿部巧
清野諭、秦俊貴、横山友里、野藤悠、北村明彦、新開省二、藤原佳典
日々の行動はフレイルと密接に関連しています。本研究では、行動の変化とフレイル発症との関連性を明らかにするため、東京都大田区にて2016年(T1)、2018年(T2)、2022年(T3)に実施された郵送調査のデータを分析しました。運動(歩行時間)、栄養(食品摂取多様性得点)、社会参加(社会活動への参加)の3要素に着目し、2つ以上の要素が良好であった場合を健康行動実践と操作的に定義しました。健康行動をT1とT2の両調査時に実践していた場合を「健康行動維持群」、T2のみ実践していた場合を「行動改善群」、T1のみ実践していた場合を「行動悪化群」、T1とT2の両調査時に実践していなかった場合を「健康行動未実施群」と分類しました。T2の時点でフレイルではない者を解析対象者としたところ、健康行動未実施群に比べ、健康行動維持群と行動改善群ではT3の時点でフレイルであるリスクが有意に低いことが示されました。健康的な行動を継続的に実践していくのはもちろんのこと、新たに健康行動を実践することで将来的なフレイル発症リスクを低下できうることが示唆されました。
表彰状