第12回日本認知症予防学会学術集会 浦上賞を受賞しました(高齢期の社会的孤立が脳容積に及ぼす影響: NEIGE Study)

社会参加とヘルシーエイジング研究チーム研究副部長(テーマリーダー)村山洋史が、第12回日本認知症予防学会学術集会にて浦上賞を受賞しました。

受賞名

浦上賞

発表タイトル

高齢期の社会的孤立が脳容積に及ぼす影響: NEIGE Study

受賞者

社会参加とヘルシーエイジング研究チーム 研究副部長(テーマリーダー) 村山洋史

受賞内容

 社会関係の希薄さによって定義される「社会的孤立」が、認知機能低下や認知症発症のリスクであることは多くの研究によって支持されていますが、その神経学的メカニズムは十分に解明されていません。本研究では、新潟県十日町市の高齢者コホート研究の縦断データを用い、社会的孤立がMRIで測定した脳容積の変化に及ぼす影響を検討しました。結果、種々の交絡要因を調整しても、社会的孤立者は、社会的孤立していない人と比較して海馬と前頭前野の容積減少が大きいという結果でした。本研究は、縦断的解析により社会的孤立と認知機能低下、認知症発症との関連には、海馬と前頭前野の萎縮が介在している可能性を示唆しています。本知見は、認知機能低下、認知症発症の社会的メカニズムの解明への寄与が期待できます。

村山先生賞状とともに
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