<プレスリリース>ALSOKと日本棋院および東京都健康長寿医療センター 囲碁による高齢者課題解決に向けた協定を締結

2025.2.25

ALSOKと日本棋院および東京都健康長寿医療センター

囲碁による高齢者課題解決に向けた協定を締結

-認知症進行抑制に関する共同研究の開始と介護サービスにおける囲碁の標準サービス化-

 ALSOK(本社:東京都港区、代表取締役 社長:栢木 伊久二)と公益財団法人日本棋院(本社:東京都千代田区、理事長:武宮 陽光)(以下、「日本棋院」)および地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都板橋区、理事長:鳥羽 研二)(以下、「東京都健康長寿医療センター」)の三者は、認知症進行抑制に向けた共同研究等を推進するための連携協定を締結いたしました。
 具体的には、囲碁の認知症進行抑制効果に関する共同研究や、研究成果を踏まえた介護サービスの提供における囲碁を活用したサービスの標準化、介護施設を利用した囲碁イベントの実施が円滑に行われるよう連携いたします。

背景

 超高齢社会においては、認知症対策が最重要かつ喫緊の課題となっています。また、介護施設の入居者は認知機能の低下が進行しやすいとの指摘があります。これらの課題の解決に向けたアプローチとして、囲碁による認知症の進行抑制効果の予備研究において、囲碁が注意機能やワーキングメモリを維持・向上する可能性が示唆されております。
 これらの課題解決に向け、ALSOK、日本棋院および東京都健康長寿医療センターが連携し、囲碁を活用して高齢者の課題解決を図ります。

連携協定概要

 東京都健康長寿医療センターは、ALSOKの複数の介護施設で、日本棋院所属棋士の協力の下で実施する囲碁入門プログラムにおいて、認知機能が低下した施設入居者の認知機能や心身機能に及ぼす影響を明らかにします。日本棋院は、健康長寿医療センターの研究結果を踏まえ、認知機能低下者に適した囲碁入門プログラムを開発し、健康長寿医療センターと連携しながら、認知機能や認知症周辺症状、生活の質の向上への効果を検証することで、認知症と共生社会の実現、囲碁の社会的意義の向上を目指します。ALSOKの介護施設では、研究成果を踏まえ、囲碁教室の開催による介護サービスにおける囲碁の標準サービス化や、入居者家族および地域との交流イベントを実施します。

図:研究イメージ

囲碁のメリット

 囲碁はルールがシンプルなため、認知機能が低下しても難易度を調整して楽しむことができます。入門プログラムでは、6×6や、9×9といった小さな碁盤を用いて、手軽に対局を楽しめます。また、打つ手の選択肢が多く、盤面によって異なる考え方が必要になるなど、豊富な知的刺激を含んでいます。学習に終わりがなく、自分のペースで継続して上達を実感できます。
 車椅子や寝たきりなど、身体機能が低下しても楽しめ、対戦相手とコミュニケーションをとることができるという点で、高齢者が長く取り組むには最適なゲームです。

左からALSOK代表取締役グループCOO 栢木 伊久二、株式会社らいふ代表取締役社長 熊谷 敬、公益財団法人日本棋院理事長 武宮 陽光、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター理事長 鳥羽 研二

プレス概要

問い合わせ先

  • ALSOK
    【「ALSOKの介護」等、ALSOKグループの介護事業に関する内容】
    ALSOK広報部 
    〒107-8511 東京都港区元赤坂1-6-6
    TEL:03-3478-2310
    E-mail:koho@alsok.co.jp
  • 日本棋院
    【連携協定に関する内容】
    公益財団法人日本棋院 広報室
    〒102-0076 東京都千代田区五番町7番2号
    TEL:03-3288-8603  FAX:03-3239-0899
    E-mail:koho@nihonkiin.or.jp
  • 東京都健康長寿医療センター
    【研究に関する内容】
    地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター
    〒173-0015 東京都板橋区栄町35番2号
    TEL:03-3964-1141
    E-mail: kouhou@tmghig.jp