2025.7.30
シルバー人材センターは、高年齢者に働く機会を提供し、マッチングを行う組織です。全国の市区町村に設置されており、現在、約68万人の会員がいます。しかし、高齢になると、どうしても心身の機能が低下しやすくなります。そのため、就業中やその前後に事故やケガが起こるリスクも高くなります。こうした事故やケガを防ぎ、安全に働ける環境を整えることは、誰もが安心して、いつまでも活躍できる社会を実現するうえで、とても大切です。
東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加とヘルシーエイジング研究チームは、東京都シルバー人材センター連合と協力して、シルバー人材センター会員の「安全就業」に向けたリーフレットを作成しました。本リーフレットには、1)安全に働くためのアドバイスや注意すべき7つの場面の紹介、2)安全の心得10ヶ条、3)フレイル予防に役立つ簡単な運動、に関する情報が掲載されています。
本リーフレットの特長は、エビデンスに基づいている点です。シルバー人材センターおよびその会員にとっての重要テーマ「安全就業」に関して、当研究チームは2021年に東京都内のシルバー人材センター会員を対象に調査を実施し、事故やヒヤリハット発生時には状況を報告してもらいました。調査からは、例えば、非フレイル者に比べフレイル者は事故を起こしやすい傾向などが明らかになっています(Abe et al., Geriatrics & Gerontology International, 2023)。
【リーフレットのダウンロードはこちら】 https://x.gd/vM5V2
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