健診でタンパク尿、尿潜血陽性といわれた
慢性糸球体腎炎は、腎臓の糸球体という小さなフィルターに炎症が起こり、タンパク尿や血尿が長期間(少なくとも1年以上)持続するものを言います。放置すると徐々に腎機能が低下し末期腎不全に進行することがあります。慢性糸球体腎炎には、IgA腎症、膜性腎症などが含まれます。
慢性糸球体腎炎の原因は多岐にわたりますが、以下が一般的なものです。
免疫異常: 免疫系の異常が糸球体を攻撃し、炎症を引き起こします。
感染症: 特に溶連菌感染後の急性糸球体腎炎が慢性化することがあります。
遺伝的要因: 家族性の腎疾患や特定の遺伝子変異が関与する場合があります。
タンパク尿の量が多い(1日3.5g以上)とネフローゼ症候群になることがあります。
慢性糸球体腎炎の診断には以下の検査が用いられます。
腎臓自体に感染などを契機とした免疫機能異常などが影響して引き起こされる一次性の慢性糸球体腎炎と、全身性疾患の影響で腎臓に異常をきたす二次性の慢性糸球体腎炎があります。
糸球体を保護し、腎障害の進行を抑えることが目的です。入院をして治療導入を行う場合が多いですが、病状によっては外来で経過を見ていく方法もあります。